20101031東京羽田空港と台北松山空港を結ぶ路線が31日就航し、安倍晋三元首相が率いる超党派訪台団は午後12時45分、一番機となる全日空NH1185便で台北に到着した。空港から昼食会場となる小籠包の名店、鼎泰豊へ直行。突然現れた安倍元首相にたくさんの日本人観光客もビックリ。その後、馬英九政府のコーディネートで忠烈祠に献花した。

午後4時、安倍元首相は台北市内のご自宅に李登輝元総統を訪問。曾文恵夫人とともに出迎えた李登輝元総統と安倍元首相は邸内で40分にわたり会談した。会談には安倍元首相の祖父にあたる岸信介元首相と親しかった黄昭堂・台湾独立建国連盟主席も同席。会談終了後、「楽しくお話し出来ました」と玄関を出て来た安倍元首相は「友人同士の会話なので」と多くを語らなかったものの、満足気な様子。

李登輝元総統もメディアに「羽田・松山路線の就航でますます日台間の絆が深まることを期待しています」と語り、安倍元首相とは武士道や日本文化などについて話しされたそう。ご自宅にはテレビ局を含め、台湾および日本のメディアが多数集結。お二人の影響力の大きさを感じさせた。

安倍晋三元首相らは今夜、総統府で開かれる馬英九主催の歓迎晩餐会に出席。他のメンバーは、台北市内の国賓飯店で開催された王金平・立法院長主催の歓迎レセプションに出席した。

なお、午後9時30分からは日本メディアだけを対象に、安倍元首相が会見を開いた。報道によると、李登輝元総統は会談の際「尖閣諸島の領有権は日本にある」と明言された模様。