李登輝元総統が主宰し、李登輝学校などを運営しているシンクタンク「群策会」が設立10周年を迎え、記念パーティが27日夜、台北市内で開かれた。
本会からも柚原正敬・常務理事や天目石要一郎・日本李登輝学校校友会理事長らがお祝いに駆け付けた。パーティには蔡英文・民進党主席をはじめ、呂秀蓮・前副総統、黄昭堂・台湾独立建国連盟主席、羅福全・元駐日大使ご夫妻、許世楷・前駐日大使、黄天麟・前総統府国策顧問ご夫妻、蔡焜燦・李登輝民主協会理事長、黄昆輝・台湾団結連盟主席、蘇貞昌・元行政院長ら、錚々たる顔ぶれが揃った。
挨拶の中で李登輝元総統は「蔡英文を支持しよう!総統に当選させよう!」と呼びかけると同時に、馬英九氏が中国との交渉の根拠とする「九二共識」の欺瞞を指摘。「九二共識」がなければ中国との関係が悪化し、交流も出来なくなる等と嘯いて台湾民衆の利益を損なっている、と厳しく批判した。
また、会場では、李登輝元総統が揮毫した「群策群力為台湾」の書がオークションにかけられ200万元で落札された。司会を務めた蔡英文主席は「落札出来なかった方は次回、私に寄付して下さい」と話し、会場の笑いを誘った。