10月8日、本会は予定どおり新宿駅西口において戸籍問題の街頭署名活動を行った。昨日の東京は爽やかな風が心地よい、まさに秋晴れに恵まれた日だった。
午後2時、スタッフ8名で日本李登輝友の会の会旗や台湾正名運動のシンボル「台湾は中国じゃない!」の幟などを立て署名活動を開始した。
大型メガホンを使い、西口駅頭を通る人々に台湾出身者の戸籍の国籍が中国にされていることを訴え、署名への協力を訴える。スタッフはアピールチラシを配布しながら、署名を募る。
70代半ばと思しきおばあちゃんが「ご苦労様ですね。台湾は台湾なのに、日本では中国にされているんですか」と話しかけてくる。きれいな日本語だったので、台湾の方だと思わなかったが、聞けば、台湾は基隆から来たという日本語世代の方だった。お名前と基隆市の住所を書き「早く直して欲しいわね、頑張って!」と声を掛けて去っていった。
30代の女性は「エッー、なんで! 台湾は台湾でしょう、おかしいわよ。中国じゃないでしょう」とビックリした様子で近づいてきた。アピールチラシの裏に掲載した「個人事項証明書」を見ていただくと、目を丸くしながら「ウソでしょ! 絶対おかしいわよ」と言いながら署名にご協力いただいた。
また、元総務省大臣官房審議官で、日本郵政公社の常務理事時代に一貫して郵政民営化に反対し続けた稲村公望氏が通りかかり、結婚式の帰りだと言って立ち寄り署名にご協力いただいた。
街頭署名をしているといろいろな方に声を掛けられ、質問される。これが街頭署名の醍醐味でもある。これまで外登証問題や地図帳問題などで何度も新宿駅西口では署名活動をやってきたが、今回の署名活動では大型メガホンからの説明をじっくり聞いてから署名される方が何人か見られた。これまでにあまり見られない反応と言ってよい。
大型メガホンでは、台湾が中国の領土ではない理由をサンフランシスコ平和条約や日中共同声明、日本政府や米・英政府などの見解も紹介し、さらに住民票問題での東京都通知や、来年から7月に実施予定の在留カードでは台湾出身者の「国籍・地域」はきちんと「台湾」と表記されることなどを詳しく説明したので、それが奏功しているのかもしれない。
午後4時、予定の終了時刻となる。今回、署名にご協力いただいた方は95名だった。ご協力いただいた方々に御礼を申し上げるとともに、お手伝いいただいたスタッフの方々にも御礼申し上げます。
今後も戸籍問題の街頭署名は新宿駅や渋谷駅でも行う予定です。本会メールマガジン『日台共栄』やHPを通じて、実施の日時などをお知らせします。
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