2月28日、台湾総統府は、駐日代表(大使に相当)の交代を発表した。現任の馮寄台代表が近々離任し、新たに沈斯淳氏が就任する。沈氏は現在、外交部の常務次長(外務次官に相当)を務めている。

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駐日代表に就任する沈斯淳氏

台湾国内の報道をまとめると、馮代表は総統選挙の2日後にはすでに馬総統へ依願退職の意を伝えており、総統もこれを受諾。馮代表は依願退職の理由として、3年半の任期で目標としていた任務はほぼ成し遂げられたこと、台湾にいる高齢の母親が気がかりなことを挙げている。

新代表の沈氏は、台湾大学政治系卒の58歳。外交畑一筋で、駐バンクーバー弁事処長、駐カナダ代表処副代表、駐チェコ代表処代表などを歴任。日本との交流経験が乏しいため、早くも野党側からは対日外交の手腕に疑問の声が挙がっている。大学時代に日本語の学習を始めたがそのレベルは未知数。ただ、記者団に対しては「就任半年後には日本語で講演する」と語っている。