財団法人交流協会は9日に理事会を開き、新任の台北事務所長(駐台大使に相当)に樽井澄夫・外務省参与を選出した。樽井氏は24日付で就任し、現所長の今井正氏は交流協会理事長に転任する。
樽井氏は1947年、福島県生まれの64歳。慶應義塾大学経済学部卒業後、71年に外務省入省。中国課長、北京大使館公使、軍縮大使などを経て、2009年6月に沖縄担当大使就任、昨年10月に外務省を退官し、参与となっていた。
樽井氏はチャイナスクール出身、両岸関係に明るいことから選任されたという。
現所長の今井氏も沖縄担当大使出身で、2代続けて沖縄担当大使経験者の所長となる。