20150226群馬と台湾の結びつきは深い。

台南の人々から「末代市長」として敬愛されている羽鳥又男(はとり・またお)、「台湾紅茶の父」として敬われている新井耕吉郎(あらい・こうきちろう)、台湾風土病の撲滅に尽力した羽鳥重郎(はとり・じゅうろう)、「台湾図書館の父」と尊称される石坂荘作(いしざか・しょうさく)、芝山巌事件で犠牲になった六士先生の一人、中島長吉(なかじま・ちょうきち)、「台湾いろはかるた」を作った須田清基(すだ・せいき)など多くの人材を輩出している。

台湾の自治体との姉妹都市関係も、県と市町村を合わせて6自治体に及び、他の追随を許さない。

平成22年に『群馬学とは』を出版して群馬学を提唱した手島仁(てしま・ひとし)氏は、翌23年1月から東京新聞群馬版に「手島仁の『群馬学』講座」を連載、傑出した群馬県人を紹介し続けている。その中から100話を収録したのが本書。冒頭で、群馬の礎を築いた名県令として楫取素彦(かとり・もとひこ)を取り上げているが、楫取県令は吉田松陰の盟友で小田村四郎・日本李登輝友の会会長の曽祖父。新島襄(にいじま・じょう)、内村鑑三(うちむら・かんぞう)、住谷悦治(すみや・えつじ)、中島知久平(なかじま・ちくへい)などを簡潔に紹介し、羽鳥又男など台湾関係者には一章を割く。

【上毛新聞社  発売:2015年2月  定価:1,620円(税込) A5判・並製・224頁】

[てしま・ひとし] 昭和34年(1959年)、群馬県前橋市生まれ。立命館大学文学部卒業後、群馬県立中央高校や吉井高校などの教職を経て県立歴史博物館学芸員に就く。この間、群馬県、沼田市、高崎市などの自治体史編纂に携わる。平成25年、前橋市文化国際課副参事・歴史文化遺産活用室長に就任。主な著書に『中島知久平と国政研究会』『群馬学とは』『羽鳥重郎・羽鳥又男読本』など。日本李登輝友の会理事。

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