南東北総合病院の渡邉一夫理事長、吉本高志最高顧問、瀬戸晥一BNCTセンター長、そして会場の皆さま、こんにちは。
本日、日本が誇る最新の癌治療設備であるBNCTの設備を見学するため、こちらへ伺いました。準備してくださった病院の皆さまに心より感謝したいと思います。
今回、私は国会議員の先生方のご招待を受け、国会議員会館での講演のために日本へ参りました。
しかし、せっかく日本へ行くならば、ぜひとも日本の最先端の癌治療を見せていただきたいということで、BNCTの機械が配備されているこちらの病院へ伺ったわけです。
私がなぜ最先端の癌治療に関心を抱いているかというと、主な原因がいくつか挙げられます。
まずひとつは、台湾における、死亡原因の第一位を占めているのが癌ということです。
私がまだ高校生だった頃、京都帝国大学へ内地留学する直前に家族で撮った写真がありました。写真には、祖父や両親、兄夫婦と兄の子供二人で合計八人が写っていましたが、そのなかで現在生きているのは私だけで、あとは全て癌で亡くなりました。
また、私自身も二〇十二年に大腸がんの手術を受けた経験もあり、どうにかして、この死亡率第一位の癌を減らしたいという思いを常に持っていました。
そのように考え、癌治療について研究したところ、陽子線や重粒子といった治療法に加え、BNCTという最先端の治療方法が日本で完成されつつあることを聞き、将来ぜひとも台湾へ導入したいと考えたわけです。
これまで、京都大学の小野先生や、筑波大学の熊田先生から色々とお話しを聞いておりましたが、実際にBNCTの機械を見るのは今日が初めてですので、非常に楽しみにして参りました。
歓迎してくださった皆さまに心より感謝し、私の挨拶といたします。どうもありがとうございました。