李登輝総統と下村博文文部科学大臣(当時)の対談が掲載された『致知』11月号(致知出版社)が発刊されました。
この対談は李登輝総統が訪日中の7月22日、午後の国会議員会館での講演を終えてから夜の本会主催歓迎晩餐会の合間を縫って、宿泊先のキャピトル東急ホテルで行われたものです。
対談は「三年ほど前、ダライ・ラマ法王にご講演いただいた時には、120人もの国会議員が集まって相当盛り上がったんですが、きょうはその時の倍を軽く超えて大盛会となりました。292人というのは空前絶後なんです(本会注:292人は国会議員本人の出席、代理出席を含めると国会議員の56.3%にあたる404人が出席)」という下村大臣の発言から始まる。
「一国の未来は将の覚悟にあり」と題された対談は、国家の浮沈は指導者の能力にかかっているという李登輝総統が常々主張する内容を軸に、ご自身が受けた日本教育の思い出、台湾民主化の軌跡とこれからの課題、日本への激励と期待、日本の教育への提言など多岐にわたってお話しされている。
また、国会での講演でも言及された中国の「託古改制」と台湾の「脱古改新」についても改めて言及されており、国会議員講演の興奮冷めやらぬような対談をぜひ紙面でお楽しみいただきたい。