李登輝総統辦公室の王燕軍主任は、29日午後3時すぎより台北市内の病院で会見を開き、李登輝総統が軽微な脳梗塞により27日から入院して治療を受けていると明かした。
王主任によると、李総統は27日の未明、右手に力が入らず自由がきかない不調を夫人に訴えたため、病院で緊急検査を受けたところ、右手に麻痺が認められ、軽微な脳梗塞と診断された。医療顧問団による精密検査の結果、左大脳外側の血管の詰まりが麻痺の原因と見られている。
現在、まだ箸は持てないものの、右手の感覚も徐々に回復し、顔の表情も正常で、ベッドでの起き上がりやトイレも自力で行え、手術の必要もないという。ただ、寒暖の差が激しい時期ということもあって継続して、現段階では一週間程度の入院治療を行うとしている。