本会に入った連絡によると、軽微な脳梗塞で入院中の李登輝総統は順調な回復を見せており、すでに今週初めからリハビリを開始しているという。

11月27日未明に右手の麻痺を訴えて緊急検査を受けた李登輝総統は、血管の詰まりによる軽微な脳梗塞と診断され、一週間程度の入院が必要とされた。ただ、精密検査の結果、幸いにも右手の麻痺以外、心臓などには問題は見つからなかったという。

関係者によると、当初は力が入らず動かしにくかった右手の症状も徐々に回復してきており、今週初めからリハビリとして箸で豆をつかんで移す練習をしたり、書類に署名をするなど、かなり本復に向かっているとのことだ。

当初は一週間程度の入院とされたが、ここ最近、台北は寒気団の到来と相まって気温が下がっていることもあり、医師団が慎重に観察しながら来週前半に退院の日程を決めるという。

また、12月6日(日)には李登輝基金会主催の「李登輝感恩音楽会」が台北芸術大学で開かれる予定だが、李総統は休養のため欠席するとしている。