孫娘とともに、バージン・ロードを歩く
李登輝総統ご夫妻の孫娘・李坤儀さんの結婚式と披露宴が15日、台北市内で行われた。
濟南教会は33年前、癌で亡くなった李総統ご夫妻の長男・李憲文さん（坤儀さんの父）の告別式が行われた教会。当時、坤儀さんは生後7ヶ月だった。
濟南教会に到着した李登輝総統はメディアからの質問を受け、心境を問われると「手放したくないけど、孫娘も自分の家庭を持たなきゃいけないからしょうがない」と話した。
また「ひ孫の顔を見たいですか」と聞かれると「もちろん期待してる。こんなに待たされてるんだから」と時折嗚咽を漏らしながら答えた。
午後2時から行われた結婚式では、李総統は孫娘とともにバージン・ロードを歩き、式は恙無く終わったものの、メディアへのお披露目の際、ビラが投げ込まれる騒ぎがあり、投げ込んだ男がその場で拘束された。幸い、けが人は出なかった。
濟南教会にて結婚式を済ませメディアに披露
台北市内のホテルで披露宴を終えて
また、午後6時からは台北市内のホテルで披露宴が開かれ、挨拶に立った李総統は「私は公職に就いていたこともあり、孫娘が成長する過程で、そばにいてやれないことが度々ありました。ほとんど私の家内と母親に託していましたが、あんなに小さかった孫娘がこんなにも大きくなり、今日嫁ぐことを嬉しく思うとともに、万感胸に迫るものがあります」などと話された。披露宴は午後9時すぎ、盛会のうちにお開きとなった。
