去る2月24日、大分県由布市の由布院温泉旅館組合と台中市温泉観光協会が観光友好交流協力協定を締結しました。「台湾週報」が伝えていますので下記にご紹介します。
日台間ではこれまで、2011年8月19日に北投石の生産地同士ということで秋田県仙北市の玉川温泉と北投温泉が日台初の「温泉姉妹協定」を結んだことを嚆矢に、この由布院温泉旅館組合と台中市温泉観光協会の観光友好交流協力協定で5件目となります(本会調査)。
下記にその一覧を掲載するとともに心からお祝い申し上げます。
1)2011年08月19日 秋田県仙北市の玉川温泉と北投温泉が温泉姉妹協定を締結。
2)2011年11月04日 松山市の道後温泉と北投温泉が温泉友好交流協定を締結。
3)2013年06月14日 和歌山県の白浜温泉と礁渓温泉が温泉姉妹協定を締結。
4)2014年10月11日 鹿児島県の指宿温泉と北投温泉が姉妹温泉協定を締結。
5)2016年02月24日 大分県の由布院温泉と台中市温泉が観光友好交流協力協定を締結。
なお、「台湾週報」の記事では「昨年11月に台中市は大分県と観光友好協力交流協定に調印しており、今回それを一歩進める形で民間の交流協定が締結された」とあり、昨年、自治体同士が観光に特化した友好協力交流協定を結んでいたことが判明した。
確認したところ、昨年(2015年)11月27日に大分県と台中市は「観光友好交流連携に関する協定書」を結んでいました。
これは、2009年1月16日に日光市が台南市と結んだ観光に特化した観光友好都市協定や、2013年7月31日に浜松市と台北市が結んだ観光交流都市協定と同じように、姉妹都市や友好交流都市と同じく日台の都市間提携です。
これで、日台間の姉妹都市は43件となりました。下記にその記事をご紹介します。
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台中市と大分県由布市の温泉組合が友好交流協定を締結
【台湾週報:2016年2月25日】
台中市温泉観光協会は2月24日、日本の大分県由布市の由布院温泉旅館組合と観光友好交流協力協定を締結した。
調印式では羅進洲・台中市温泉観光協会理事長と日野豊文・由布院温泉旅館組合長が代表して協定書に調印し、台中市温泉観光協会は由布院温泉旅館組合を台中市で開催する今年の温泉観光イベントに招き、双方の交流を深める。
陳盛山・台中市観光旅遊局長は、昨年11月に台中市は大分県と観光友好協力交流協定に調印しており、今回それを一歩進める形で民間の交流協定が締結されたと強調し、交流を深めて大分県の温泉観光発展の経験とブランド化について学び、台中の温泉観光の発展に活かすとともに、台中と日本を結ぶ航空路線の開設を推進し、国際観光客を台中に呼び込みたいとの考えを示した。
【祝】 大分県と台中市が昨年11月に「観光友好交流連携協定」を結んでいた!
上でご紹介しましたように、昨年(2015年)11月27日、大分県と台中市が「観光友好交流連携に関する協定書」を結んでいました。下記にその協定書をご紹介するとともに、台中市政府において調印したことを伝える「台湾週報」の記事を紹介します。
大分県の場合は、まず最初に自治体同士が都市間提携し、次にそれを具体化する形で温泉協定を結んでいますが、逆のパターンもあります。それが道後温泉のある愛媛県松山市と北投温泉のある台北市の事例です。
2014年10月13日、松山市は台北市と友好交流協定を締結しましたが、それに先行して2011年11月4日に道後温泉と北投温泉が友好協定を結んでいました。まずは温泉交流で盛り上げてから都市間提携というパターンでした。
大分県と「観光友好交流連携に関する協定書」を結んだ台中市では、温泉観光の質をよりいっそう高めるとともに、「高校生の修学旅行(教育旅行)による相互訪問を通して、より一層広範で深化した交流も確立していきたい」と希望しているそうですから、大分県でも高校生や中学生の台湾修学旅行が増えそうです。
本会HPやメールマガジン『日台共栄』ですでにお伝えしましたように、去る1月26日に全国修学旅行研究協会が発表した平成26年度の海外修学旅行調査によりますと、台湾を訪れた高校生は2万8,314人(182校)で、1位のアメリ
カの3万6,653人(248校)に次いで2位になっています。これまで韓国や中国、マレーシアやシンガポールに比べて訪問数が少なかった台湾が東南アジアで初めてトップに立ちました。
文部科学省の調査によりますと、平成16年度(2004年度)に台湾を修学旅行で訪問した高校生は1,108人( 16校)。それが10年後には25倍強になったのですから、まさに隔世の感があります。大分県からも訪問するとなると、さらに増えることが予想されます。
蔡英文・次期総統は日本との交流強化を謳っていますので、日台間の絆はさらに深まるようです。修学旅行を通じ、お互いの将来をになう高校生同士の交流が深まってゆくことをおおいに期待したいと思います。
◆日本大分県と台湾台中市 観光友好交流連携に関する協定書(2015年11月27日)
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台中市と大分県が「観光友好交流連携に関する協定書」調印
【台湾週報:2015年11月27日】
11月27日、台中市政府において台中市の陳盛山・観光局長と大分県庁の広瀬祐宏・企画振興部長が双方を代表し、「観光友好交流連携に関する協定書」に調印した。今後双方は、温泉およびサイクリング面での観光をテーマに密接な交流を行っていくことになる。
林陵三・台中市副市長は、調印式のあいさつの中で、台中市は大分県の温泉の発展経験を借りて、台中の温泉観光の質をより一層高めていきたいと述べた。さらに、高校生の修学旅行(教育旅行)による相互訪問を通して、より一層広範で深化した交流も確立していきたいと期待の意を示した。
華信(マンダリン)航空は今年10月より、大分と台中清泉崗空港間を結ぶ不定期のチャーター便を運航しており、今後台中市政府は、定期のチャーター便運航さらには、定期便運航実現を目指していく。交通の利便性が図られることにより、さらに多くの旅行客が双方の地を訪れることになり、観光産業の国際化を推し進め、両地の観光効果を具体的に向上できることになる。