新会長に就任した渡辺利夫・前拓殖大学総長

3月20日、東京都内のホテルにおいて本会の第21回理事会と第14回総会が開かれ、小田村四郎会長が退任を表明し、新会長に前拓殖大学総長の渡辺利夫氏を全会一致で選出しました。小田村会長は名誉会長に就きます。

また、中西輝政・副会長(京都大学名誉教授)の退任に伴い、石川公弘・常務理事(高座日台交流の会会長)が副会長に就任し、石川氏の後任常務理事には浅野和生・理事(平成国際大学教授)が就任することとなりました。

理事の改選も行われ、新たに井川雅典氏(井川歯科医院理事長・徳島県支部設立準備会委員長)、永野孝男氏(元大阪府議会副議長、元大阪府議会日華親善議員連盟会長)、吉田信解氏(埼玉県本庄市長)の3氏が理事に就任しました。

この総会では、今年度の政策提言として「中国の覇権的な拡張に対し南シナ海の合同哨戒を直ちに実施せよ」も発表され、承認・可決されました。「2016政策提言」はすでに英文訳と漢文訳が進められていて、今月中にも安倍晋三内閣総理大臣をはじめ衆・参両院議長、外務大臣、防衛大臣などの関係大臣に提出されるとともに本会HP上などで公開されることになっています。

下記に渡辺利夫・新会長のプロフィールをご紹介します。

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渡辺利夫(わたなべ・としお)
昭和14年(1939年)、山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、同大学院経済学研究科を修了。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学教授、同大学学長を歴任し、同23年(2011年)に同大学総長に就任。同27年12月、総長を退任して学事顧問に就任。平成28年3月20日、日本李登輝友の会会長に就任。

前外務省国際協力有識者会議議長。第17期学術会議会員。元アジア政経学会理事長、山梨総研理事長。正論大賞(2011年)受賞。主な著書に『成長のアジア停滞のアジア』(吉野作造賞)、『開発経済学―経済学と現代アジア』(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代―わが内なる森田正馬』(開高健賞)など。経済学博士。