新竹公園内に残された日本家屋の隣りで花を咲かせる河津桜

3月29日、本会が台日文化経済協会(黄天麟会長)に寄贈する河津桜の苗木200本が植物検疫を無事に通過し、成田空港を午後8時10分発の貨物便にて飛び立ちました。

予定どおり台湾の桃園空港には午後11時15分着。ここでも植物検疫を受けなければなりませんが、この時間ですので検疫は30日に行います。

植物検疫では、植物を根から枯らしてしまうセンチュウ(線虫)や、植物の樹液を吸ったり病気を媒介するミカンキイロアザミウマなどの害虫が付いていないかなどをチェックします。また、本数も200本そろっているかどうかもチェックし、1本でも多くても少なくても廃棄処分にされてしまいます。台湾に桜の苗木を寄贈するには、日本での植物検疫合格証も絶対条件です。

3月30日午後4時、「無事、通関」の連絡が入ってきました。合格です。心の底からホッとしました。合格の知らせを待つ親の心境そのものです。その日のうちに、運送業者によって仮植えする桃園市大渓区内の隔離圃場に運ばれました。

3月17日、台日文化経済協会に行政院農業委員会動植物防疫検疫局から隔離圃場の合格通知書が届いてからちょうど2週間かかりました。

3月31日、台日文化経済協会は隔離圃場に出向き、河津桜の苗木がどのような状態で入ってきたのかを確認するそうです。後日、写真をお送りいただけるとのことで、本会HPやFacebook上でご紹介する予定です。これから1年、この隔離圃場で育てられ、植物検疫に合格しますと、来年3月に本植えです。

昨年12月15日から今回寄贈のための「桜募金」を始め、3月31日で募金を締め切りました。3月30日現在で、65人の方々から66万500円を寄せていただきました。改めて御礼申し上げます。

また、募金を開始するに当たって「ご協力いただいた方全員のお名前のプレートを植樹した桜に掛け、長く銘記する」ことをお約束しています。後日、65人の方々にはプレートが掛けられている植樹場所をお知らせする予定ですが、連絡先が分からない方もいらっしゃいますので、本会HPや本会メールマガジン『日台共栄』誌上などで植樹場所をお知らせします。