台湾国内の報道によれば、李登輝総統は昨年11月末に軽い脳梗塞を発症し、現在も自宅療養を続けられているが、このほど台中市の国立中興大学から李総統へ名誉博士号が授与されることとなった。
5月中旬に授与式を行い、李総統も出席する方向で検討されているという。
台中市にある国立中興大学は、日本時代の1919年(大正8年)、台北に設立された「台湾総督府農林専門学校」を源流とし、1943年(昭和18年)に台中市に移転した「台湾総督府台中高等農林学校」を祖としており、農業分野に強い名門国立大学として知られている。
李総統は昨年12月15日に孫娘の坤儀さんの結婚式に出席した以外、自宅療養を続けており、実現すれば退院後初めて公の場に出ることとなる。
また、5月20日の総統就任式典への出席については、体調などを考慮したうえで決めるとしている。
さらに、財団法人李登輝基金会では8月に「総統直接選挙20週年シンポジウム」を開催するとし、李総統も開会の辞と閉会の辞で挨拶する予定だという。