自由時報の報道より

張善政・行政院長は本日午前、沖ノ鳥島沖の排他的経済水域で違法に操業していた台湾漁船が海上保安庁に拿捕された事件についてメディアに問われ、次のように語った。

「この事件に関しては、台湾国内の各界から強烈な反発が出ている。政府としては、譲れない部分は絶対に譲らない。また、日曜日には海巡署(海上保安庁に相当)や農業委員会の船が、漁業を守り、主権の履行を確実にするため沖ノ鳥島沖へ出航する予定だ」

また、日本政府が福島をはじめとする関東5県で生産された食品の輸入禁止措置解除を求めている点について、張行政院長は「今回の事件によって台湾国民は不快な思いをしている。率直に言えば、日本政府からの圧力よりも、国民から『開放するな』という圧力のほうが大きい。日本に対しては、311大震災後に、台湾の民衆が見せた日本への友好の気持ちを大切にしてほしいと訴えたい」など、強硬な態度を崩さずも、最後には台湾人の善意を政治利用する泣き落とし発言も飛び出した。