外交部に入る沼田幹夫・交流協会台北事務所代表。沼田代表も林外交部長に対して明確に抗議した

沖ノ鳥島沖の違法操業台湾漁船拿捕問題につき、本日午前9時30分、林永楽・外交部長(外相)は、交流協会台北事務所の沼田幹夫代表を外交部に呼んで抗議した。

沼田代表と林外交部長は約1時間会談。会談後、メディアの取材を受けた林外交部長によれば、沼田代表も日本政府の立場を説明すると同時に、台湾側に対し「台湾政府の主張は従来のものと異なる」と厳正に抗議したという。

これに対し林外交部長は「台湾政府としては、これまで沖ノ鳥島付近の海域が日本の排他的経済水域に属すると承認したことはない。当該の海域は争いのあるものであり、現在の台湾政府の立場は、沖ノ鳥島は岩礁であり、排他的経済水域を設定できないというものだ」などと主張したという。