台湾メディアは8日、対中関係の実質的な外交窓口となる海峡基金会の董事長に、親民党の宋楚瑜主席が就任する見込みだと報じた。
新政権が発足して3週間あまり。政府の人事面についてはほとんどが確定しているが、海峡基金会董事長のポストだけはまだ決まっていない。
報道によれば、5月20日の総統就任式典前には、蔡英文総統が3度にわたり密かに宋主席を訪問し、董事長就任を打診したという。ただ、当時は蔡総統の就任演説の内容もまだ決まっておらず、両岸政策についてもはっきりしていなかったため、宋主席は同意しなかった。しかし最終的には宋主席も同意し、現在米国滞在中の宋主席はすでに米国や中国の同意も取り付けているという。
こうした報道に対し、総統府は7日、海峡基金会董事長に関する人事は目下調整中で、決定次第発表するとコメントした。