東京都内と北関東を結ぶ東武鉄道伊勢崎線の特急「りょうもう号」のデザインが、台湾で走る「普悠瑪号」を模したデザインに変更されて走ることがわかった。東武鉄道と「普悠瑪号」を運行する台湾鉄路局は2015年12月に友好鉄道協定を締結しており、今回のデザイン変更もその活動の一環だという。下記にそのニュースを紹介したい。


東武鉄道の特急「りょうもう」の車両200型1編成が台鉄自強号「普悠瑪(ぷゆま)」のデザインに変更され、14日に車両撮影会が実施された。6月17日の特急「りょうもう13号」(浅草駅11時20分発、太田行)から運行開始する予定となっている。

同社は昨年12月、台湾鉄路管理局(台鉄)と友好鉄道協定を締結しており、日台における観光交流人口の増加を図るべく、台鉄との連携施策第2弾として、特急「りょうもう」車両のデザイン変更が行われることになった。200型1編成(208-6、208-5、208-4、208-3、208-2、208-1の6両編成)を使用し、台鉄自強号「普悠瑪」の使用車両TEMU2000型のデザインを塗装およびラッピングで再現している。

デザイン変更された編成では、車体前面と側面下部に赤いラインを配し、車両番号とともに東武鉄道の社紋も入った。先頭車の側面に「Ryomo」と大きく描かれ、連結部付近には「Ryomo」のロゴに加え、今年の干支である「猿」マークも掲出。この「猿」マークは今年新造された台鉄自強号「普悠瑪」に採用されたものだという。4号車の記念エンブレムは、台鉄との連携施策第1弾で特急スペーシアに掲出した記念エンブレムのデザインを基本としつつ、車両を「りょうもう」に変更したデザインとなっている。

東武鉄道によれば、もともと「りょうもう」のデザインが台鉄自強号「普悠瑪」と似ていたことから話が広がり、今回のデザイン変更が実現したという。「インバウンドの取組みはこれまで日光・鬼怒川方面がメインでしたが、伊勢崎線沿線もあしかがフラワーパークや足利学校など人気スポットがあります。りょうもう号を通じて台湾の方々に知ってもらい、実際に乗っていただけたらと思います。日本の皆様に向けても、台湾ではこういう列車が走っているのだということを広くお伝えしたい」との説明もあった。

台鉄自強号「普悠瑪」のデザインに変更された特急「りょうもう」は6月17日から当面運行される予定。初運行となる6月17日の「りょうもう13号」の発車に合わせ、浅草駅で出発式が行われる。東武鉄道サイトでは6月17~22日の運行予定が公開されており、6月17日は3往復、翌18日は4往復、その後は2~3往復程度の運行を予定している(都合により変更となる場合あり)。運行予定は毎週月曜日に更新されるとのこと。

【2016年6月14日付・マイナビニュースより】