台南公園内を調査する北山安夫氏(真ん中右寄り、カメラを首に掛けた人物。聯合報の報道より)

台湾国内の報道によると、京都の高台寺などの庭園を手掛ける著名造園家、北山安夫氏が日本時代に整備された台南公園の修復のため訪台している。

14ヘクタールの敷地を有する台南公園は日本時代に整備され、来年でちょうど100週年を迎える。ただ、日本時代の面影は長い時間を経てかなり薄れてしまっていたことから、北山氏を招聘して修復を進めるという。

北山氏らは19日午前から公園内を調査。北山氏によると、日本庭園の部分についてはまだ当時の面影が残されているものの、当時あったとされる滝は使われておらず、石なども移動されており、荒れた雰囲気になってしまっていることは否めないと指摘。

また、公園の落成から100年が経過していることを考えると、完全に元の状態に戻せるかどうかは不透明としながらも、この100年の歴史の軌跡を残すことも視野に入れ、長期的なスパンで修復を進めたいとしている。

台南市政府の関係者は、民間と協力し、来年には100年前の滝が復元できることを目標としたい、と話した。