日本統治時代の台南州庁を再利用した「台湾文学館」の落成100周年と、台湾の名作文学に登場する風景を空から撮影した番組の100話達成を祝い、同館で6日、記者会見が開かれた。文化部の鄭麗君部長は、文化を根付かせ、文化資産を保護していくことに尽力していく姿勢を示した。
同館は台南州庁として1916年にオープン。設計は日本統治時代に数多くの官庁を手掛けた森山松之助が担当した。戦争や長年の放置で建物の多くの部分が損傷していたものの、1997年から8億台湾元(約24億8400万円)を投じて修復工事が行われ、2003年10月に国立の文学博物館「台湾文学館」として開館した。
空撮番組「飛閲文学地景」は、台湾の風景と文学の美しさを伝えるため、文化部の補助金を基に製作される番組。これまで54人の作家を取り上げ、詩や小説、散文などの作品の文学風景を映し出してきた。100話目は詩人、若驩氏が同館100周年のために作った詩「文学発光」をテーマにしている。
同館では100周年を記念した様々なイベントが行われる。
【2016年7月26日付・中央通訊社の報道より】