石垣訪問3日目を迎えた李登輝総統は、夫人や家族らとともに石垣市内のレストランで開かれた華僑総会主催の晩餐会に出席した。
晩餐会には台湾出身者やその家族、二世や三世なども多く出席。
湯川永一・琉球華僑総会八重山分会会長や、張本光輝・琉球華僑総会会長らの挨拶に立ち「パイナップルをはじめとする石垣島や沖縄の主力産業に、台湾の人々が果たした貢献は非常に大きい。これまで決して平坦な道のりではなく、言葉にならない苦労を重ねられた方々に敬意を表すると同時に、ひとりの台湾人として誇りに感じている」などと述べた。
中盤では、沖縄や台湾の芸能が次々と披露され賑やかな会になったが、石垣島の台湾移民をテーマにしたドキュメンタリー『海の彼方』のダイジェスト版が放映されると、場は一転して静粛となり、台湾版『湾生回家』ともいえる内容に、出席者は熱心にスクリーンを見つめていた。
このドキュメンタリーを撮影した、黄胤毓監督や主人公の玉木玉代さんもマイクを握り挨拶。李総統も玉木さんの手を握り、これまでの苦労を労った。