本会HPや本会メールマガジン『日台共栄』誌上で、8月25日に秋田県が高雄市と「国際交流協力覚書」を締結したことをお伝えしましたが、なんと山形県がその前日の24日に宜蘭県と「友好都市提携協力覚書」を結んでいました。
山形県の吉村美栄子(よしむら・みえこ)知事は、8月23日に「東北観光推進機構」(会長・清野智JR東日本会長)が主催する、東北6県の首長らによるトップセールス「台湾・日本東北 交流懇談会2016」に参加するため8月22日から3泊4日で訪台。
帰国日の24日、宜蘭県の林聡賢・県長(民進党所属)を訪ね、観光・教育・農業の分野で協力と交流を推進する「友好都市提携協力覚書」を締結しました。
山形県は今年の5月18日、高雄市と経済および文化交流の「友好協力覚書」に調印、これが山形県初の台湾との都市間提携でした。一方の宜蘭県は、これまで蘇澳鎮が石垣市と1995年9月に姉妹都市を結んでいますが、県政府自体は日本の自治体との都市間提携はなく、山形県が初の提携だっ
たようです。
8月18日に山形県商工労働観光部が発表したプレスリリースでは、吉村知事が24日に宜蘭県を訪問し、その足で帰国することは記しているのですが、都市間提携には言及していませんでした。
地元メディアでも日台メディアでも、まだ山形県と宜蘭県が8月24日に「友好都市提携協力覚書」を締結したことは確認できていませんが、台湾で発行されている「な~るほど・ザ・台湾」がこの提携の模様を報じ、また宜蘭県政府の8月24日付「県政新聞」が伝えていますので下記にご紹介します。
先日は「本会の調査によれば、日台の都市間提携は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の姉妹町を締結してからの38年間で、秋田県と高雄市で53件目」とお伝えしましたが、山形県と宜蘭県が加わりましたので54件に訂正するとともに、この締結に心から祝意を表します。
本会ホームページの「日台姉妹交流」欄には、日本と台湾のこれまでの姉妹都市や友好交流都市などの一覧と、提携経緯などを記しています。ご参照ください。
山形県と宜蘭県が友好都市提携、観光・教育・農業交流を推進
【な~るほど・ザ・台湾:2016年8月26日】
山形県知事の吉村美栄子氏が24日、台湾北東部の宜蘭県政府を訪れ、友好都市提携協力覚書(MOU)を締結した。観光・教育・農業の3つの分野で協力と交流を推進する。
教育分野では、2012年と2015年、宜蘭県の羅東高校が山形県の米沢商業高校へのスタディーツアーを実施したなどの実績があり、今後は両県の学生の国際交流がさらに活発化しそうだ。
農業分野では、山形県のコメ「つや姫」の宜蘭県での栽培、栽培技術協力、産地交流などを進める考えだ。