12月22日、広島県尾道市と台湾の嘉義市が両市の青少年健全育成を目的とした「友好交流協定」を締結しました。その日の午前10時30分から嘉義市政府庁舎内で行われた調印式には、市長3期目の平谷祐宏(ひらたに・ゆうこう)市長と、2014年11月末の統一地方選挙で当選した民進党所属で元行政院衛生署署長の涂醒哲市長が臨みました。
尾道市も嘉義市もその日のうちに、数枚の写真とともに調印式などの模様を伝えています。心からお祝い申し上げるとともに、下記に中央通信社の記事をご紹介します。
ちなみに、本会調査によりますと、この提携で日台間の姉妹都市などの都市間提携は57件目となり、今年は13件目にも及びます。
日台の都市間提携が急増したのは東日本大震災の翌年の2012年からで、2012年は5件、2013年は7件、2014年は8件と増え続け、2015年に6件と少し減ったものの、今年(2016年)は13件。2009年や2010年などは1件しか提携していなかったのですから、いかに今年が多いかお分かりいただけるか
と思います。都市間提携は交流の指標を象徴しています。
台湾に日米欧との交流を緊密化しようとする蔡英文政権が誕生し、日本に台湾を重視する安倍政権が安定して続いていることが都市間提携急増の大きな背景を成しているようです。
今年も残すところあと1週間。いいニュースをお届けできました。日台の姉妹都市交流の詳細は本会ホームページに掲載しています。
◆台湾・嘉義市と友好交流協定を締結しました[12月22日:尾道市]
◆管樂迎尾道市日賓蒞嘉 高鐵快閃表演銅管五重奏[12月22日:嘉義市]
嘉義市、尾道市と友好交流協定締結 幅広い分野での交流促進へ
【中央通信社:2016年12月23日】
南部・嘉義市は22日、広島県尾道市と友好交流協定を締結した。調印式は嘉義市政府で行われ、涂醒哲・嘉義市長と平谷祐宏・尾道市長が協定書に署名した。双方は今後、
文化芸術、観光、音楽、教育、スポーツなど多様な分野で交流を進めていく。
涂市長は、双方は近年、台北駐大阪経済文化弁事処の協力の下で交流を続けてきたと述べた上で、特に教育の分野では姉妹校締結なども行い、大きな成果を上げているとこれまでの交流における手応えを示した。
平谷市長は、今回の締結を契機に、双方が健全な青少年の育成を目的とし、幅広い分野で交流を深めていければと期待を述べた。
23日午後には、尾道特別支援学校の服部秀樹校長や教職員が、姉妹校の嘉義特殊教育学校を訪れ、全校児童・生徒が折った折り鶴405個を贈呈する。両校は2015年9月に姉妹校提携を結んだ。