旧正月明けの2月2日、李登輝総統は体調不良のため台北栄民総病院で検査を受けた際、腎臓の炎症指数がやや高かったため主治医の勧めで入院されていたが、昨日(2月9日)午前に退院された。
実は昨日の夕方、本会のある役員から「李登輝先生が亡くなられたという情報が流れている」という問い合わせがあり、驚いて台湾の李登輝総統事務所に確認すると、秘書が笑いながら「寒くなると必ずそういうガ
セネタが出回るんですよ」と死亡説を一蹴、そのことを役員に伝えて安心していただくという「事件」があった。
役員から問い合わせがあった時点ですでに退院されていたにもかかわらず、その役員のところに「簡体字で李登輝が死んだというメールが流れている」という連絡があり、それで事務局に問い合わせたということだった。中国人にとって李登輝元総統はやはり「目の上のタンコブ」のようだ。
「主治医の陳雲亮医師は、健康状態に問題はないと話している」と報じている中央通信社の記事を下記にご紹介したい。
入院していた李登輝氏、きょう退院 健康状態に問題なし
【中央通信社:2017年2月9日】
李登輝元総統が体調不良のため、3日から台北市内の病院に入院していたことが分かった。李氏は9日午前に退院した。李登輝事務所の王燕軍主任らが同日、明らかにした。
王主任によると、李氏は旧正月休み期間中に軽い風邪の症状が現れていたものの、医療スタッフの手を煩わせるのが申し訳ないとの思いから自宅で静養していた。だが、連休明けの2日にも軽度の発熱やせきの症状が出たため、台北市内の大病院で健康診断を受診。検査後の状態は正常だったものの、炎症反応の数値がやや高かったため、医師の指示により入院し、容体を観察していたという。
李氏の主治医の陳雲亮医師は、健康状態に問題はないと話している。
李氏は2015年11月に軽い脳梗塞を発症し、約10日間入院。昨年9月にもめまいなどを起こし、一晩検査入院していた。