栃木県の福田富一(ふくだ・とみかず)知事は、2月15日から18日までの予定で、県議会の五月女裕久彦(そうとめ・ゆきひこ)議長や経済同友会、栃木県商工会議所連合会などを同行して台湾を訪問している。福田知事は本日午前、予定どおり高雄市の陳菊市長と「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結した。
福田知事はこれに先立つ14日の定例記者会見で「これまで以上に活発な交流活動をしたい」と意欲を示したと報じられていて、訪台中は日本台湾交流協会台北事務所や亜東関係協会、日本台湾交流協会高雄事務所、台湾貿易センター高雄事務所などを訪問する予定だそうだ。
栃木県ではこれまで唯一、日光市が台南市と2009年1月16日に「観光友好都市」を結んでいただけで、県としては初の台湾自治体との提携となる。
早速、高雄市政府の「市政新聞」は写真4枚とともに詳細を報じている。下記にご紹介したい。
本会の調査によれば、1979年(昭和54年)10月10日に青森県の大間町(おおままち)と雲林県の虎尾鎮が姉妹町を結んで以来、栃木県と高雄市の「経済と教育分野における友好協力覚書」締結で62件目となる。また、今年に入って日台の都市間提携は下記のようにすでに6件目となる。
本会HPやメールマガジン「日台共栄」誌上で指摘してきたように、日台の都市間提携が急増したのは東日本大震災の翌年の2012年からで、2012年:5件、2013年:7件、2014年:8件、2015年:6件、2016年:13件となっている。今年はまだ年明けから2か月を経ていないにもかかわらず、すでに6件。いかに早いスピードで結ばれているかがわかる。
1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 大分県中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結