現在、日本一高いビルは、2014年3月に開業した大阪の「あべのハルカス」で300メートル。それまで296メートルを誇って日本一だった横浜ランドマークタワーを抜いた。一方、台湾で一番高いビルといえば、2004年12月にオープンした509.2メートルの「台北101」(タイペイ・イチマルイチ)。61基あるエレベーターは全て東芝製。時速60.6キロメートルで上昇するスピードは世界最速。ギネス記録だという。
この日台の高さ一番を誇る「あべのハルカス」と「台北101」が3月9日、「あべのハルカス」において友好協定を締結した。下記に地元紙の記事をご紹介したい。
周知のように、「台北101」は2013年5月に「東京スカイツリー」とランドマーク友好締結に署名し、双方でさまざまなイベントを行って交流している。また、2015年10月には栃木県日光市の「東武ワールドスクウェア」が「台北101」を25分の1(21メートル)で製作して展示オープンし、共同企画を推進している。
日台間には姉妹都市や姉妹校、鉄道提携、博物館や動物園などの提携以外にもこのようなビルや塔同士の提携もあり、日台間の絆はますます強まっている。
日本一高いビル「あべのハルカス」、台湾一高いビル「台北101」と友好協定
【あべの経済新聞:2017年3月10日】
日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の展望台「ハルカス300」で3月9日、同ビルと台湾一高いビル「台北101」との友好協定締結式が開かれた。
共に展望台を有する超高層複合ビルである両施設。互いの認知度向上や相互誘客を目的に友好協定を結んだ。ハルカスでは4月4日まで、展望台などで台北101の写真を展示するほか、大阪・台北ペア航空券などが当たる抽選キャンペーンも行う。
台北101でも3月30日~4月28日、あべのハルカスPRコーナーやフォトスポットを展示するなどのキャンペーンを展開。同ビルは地上高さ508メートルで地下5階地上101階建て。ショッピングモール、オフィス、レストラン、展望台で構成する。
締結式では、あべのハルカスを運営する近鉄不動産の赤坂秀則社長、台北101を運営する台北金融大楼股份有限公司の周徳宇董事長らが出席。あべのべあ(ハルカス300)とダンパーベイビー(台北101)の両施設のキャラクターも登場した。
赤坂社長は「この3年間、特に展望台には台湾、中国、韓国を中心にインバウンドのお客さまが来て増加傾向。ハルカスでは今回の友好協定で台湾での認知度を上げ、一人でも多くのお客さまに来館いただきたい」と話し、「秋に大きなキャンペーンを実施しようと検討している」という。
周董事長は「友好協定を皮切りに両国間の民間交流がさらに良くなれば」と期待を寄せる。