中央放送局のHPより

3月23日、神奈川の藤沢エフエム放送(レディオ湘南)と台湾国際放送(中央放送局)が相互協力協定を締結したという。

これまでも日台間のメディア提携は、2013年5月に共同通信社と中央通信社が協力協定を締結した例があり、藤沢エフエム放送と台湾国際放送の相互協力協定で2例目となるようだ。

この締結のきっかけについて中央通信社の伝えるところによると、台湾国際放送の関係者が「レディオ湘南の主要株主である江ノ島電鉄を訪問。それがきっかけで、江ノ電の観光企画部長が台湾を訪れるたびに、同局に足を運ぶようになった」という。

本会メールマガジン「日台共栄」誌上や本会HPでは、よく日台間の鉄道提携についてお伝えしているが、江ノ電と平渓線が観光連携協定を締結したのは2013年4月23日。これがきっかけとなり、台湾の人々が訪日して江ノ電に乗るようになり、2016年3月15日には江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結するに至っている。

江ノ電と台湾の関係は深い。この鉄道交流が今度はメディア交流に「飛び火」して今回の相互協力協定の締結になったようだ。うれしい「絆の連鎖」だ。


台湾国際放送、神奈川のFM局と協力協定 日台の魅力PRへ

【中央通信社:2017年3月24日】

台湾のラジオ国際放送を行う中央放送局(台湾国際放送)と神奈川県のFM局、藤沢エフエム放送(レディオ湘南)が23日、台北市内で相互協力協定を結んだ。両局は来月1日から、地元の観光・文化情報の相互提供を開始し、日台双方の魅力を発信していく。

中央放送局の邵立中総局長によると、同局の関係者が2015年7月、レディオ湘南の主要株主である江ノ島電鉄を訪問。それがきっかけで、江ノ電の観光企画部長が台湾を訪れるたびに、同局に足を運ぶようになったという。両者は日台の友好関係の深化を目指すことで考えが一致。今回の協定締結につながった。

レディオ湘南の小澤一成社長は、今後は台湾の伝統文化などを日本のリスナーに紹介するほか、2020年東京五輪のセーリング会場に決まっている藤沢市江の島を台湾の人々にアピールしていきたいと意気込んだ。

中央放送局は1928年中国大陸・南京で設立。1949年に中華民国政府とともに台湾に移転し、李登輝政権下の1998年に財団法人となった。現在は日本語のほかに英語やフランス語、ロシア語、ベトナム語など13の言語で短波・デジタル放送を行っている。