萩生田光一(はぎうだ・こういち)内閣官房副長官から毎週金曜日、「はぎうだ光一メールマガジン」が届く。3月31日に届いたメルマガでは、盛り上がりに欠けた今月のプレミアムフライデーと、武蔵野御陵を参拝された天皇・皇后両陛下が久しぶりに銀杏並木で知られる甲州街道を通られたことをつづっていた。

メルマガは安倍総理に同行して海外に行っているときなど東京を離れたときも出していて、内閣官房副長官の激務ぶりが伝わってきて、短いながらも安倍政権の内側を垣間見ることができ、読み応えがある。

3月31日付の産経新聞電子版の特集に掲載された萩生田官房副長官の記事

実は3月31日付の産経新聞電子版には、購読者だけが見られる特典紙面の特集に「(安倍首相)最側近の萩生田官房副長官」「異例の単身訪中・・・真の狙いは」などの見出しとともに萩生田副長官が取り上げられている。

そして3月31日にメールマガジンを発行した萩生田官房副長官は、台北駐日経済文化代表処が駐日代表官邸で開催した日台交流の音楽会に出席し「日本にとって台湾は重要な友人であり、同様の価値観を共有しているパートナー」と述べたという。中央通信社が伝えているので下記に紹介したい。

最近は官房副長官の仕事が忙しく、めったに台湾関係の催しに顔を出せなくなった萩生田官房副長官だが、台湾への造詣は深い。

本会が2003年6月の第1回総会で「外国人登録証明書における国籍表記問題の解決」を議決して以降、台湾正名運動を展開し、7年目の2009年7月に「出入国管理及び難民認定法」改正が可決し、3年以内に実施の在留カードでは台湾出身者の「国籍・地域」表記は「中国」から「台湾」に記されることで外登証問題は解決をみている。

実は、外登証問題で最初に相談に預かっていただいたのが、2006年4月に自民党内に設立された、「日台若手議連」(日本台湾経済文化交流を促進する若手議員の会)の会長の岸信夫・参議院議員(当時。現在は衆議院議員)であり幹事長をつとめる萩生田議員だった。この日台若手議連の活躍で外登証問題は解決に至っている。

また2006年11月、萩生田議員の選挙区の東京都八王子市と高雄市が「友好交流都市協定」を締結していて、この締結に尽力したのが当時、自民党青年局局長だった萩生田議員だった。両市の提携は、高雄市が日本統治時代「打狗」(takao)と呼ばれ、その発音が八王子市にある著名な「高尾山」と非常に似ているということがきっかけだったが、この締結を呼びかけたのが萩生田議員だったという。

11月1日、高雄市役所で開かれた調印式には、葉菊蘭・高雄市長代理や八王子市の黒須隆一市長などとともに萩生田議員も駆けつけて同席していた。

現在の安倍政権は、安倍総理をはじめ菅義偉・内閣官房長官や岸信夫・外務副大臣、そして萩生田官房副長官など、それぞれに台湾への理解が深い頼もしい内閣だ。


萩生田官房副長官「台湾は重要な友人」=日台交流音楽会

【中央通信社:2017年4月1日】

萩生田光一官房副長官は3月31日、台北駐日経済文化代表処が東京都内の駐日代表官邸で開催した日台交流の音楽会に出席し、日本にとって台湾は重要でかけがえのない友人だと述べた。

萩生田氏はあいさつの中で、自身の選挙区の八王子市が高雄市と友好交流協定を締結していることに触れ、台湾に行くことは親戚の家に行くようなものだと紹介。日台間では1日に約1万7000人が行き来しており、日台関係は新時代に突入したと言えると語った。

さらに、日本にとって台湾は重要な友人であり、同様の価値観を共有しているパートナーであると指摘し、平和に向けた協力の継続や日台交流の拡大に期待を示した。

会場では、台湾のピアニスト、葉緑娜さんや声楽家の萬禎平さん、日本のソプラノ歌手、七澤結さんらが日台の名曲を披露した。

音楽会終了後、謝長廷駐日代表(大使に相当)は、音楽演奏を通じ、双方の文化には多くの共通点が存在し、心の奥底でつながるものが多くあると分かったと話し、イベントの成功を喜んだ。