亜東関係協会の蔡明耀・秘書長は5月2日、定例記者会見において亜東関係協会の名称を「台湾日本関係協会」に改称する手続きはほぼ完了したと表明した。本年1月1日に交流協会が「日本台湾交流協会」と改称し、カウンター・パートの亜東関係協会もいよいよ改称する。台湾国際放送が伝えているので下記に紹介したい。
また、蔡秘書長は外交部の主任秘書に栄転し、その後任に副秘書長の張淑玲・副秘書長が就任するという。就任は5月16日付。
ちなみに、蔡明耀氏には李登輝元総統の2014年9月ご来日の折に台北駐大阪経済文化弁事処長として大阪講演でお世話になり、また、蔡英文総統の就任式では日本李登輝学校台湾研修団参加者全員を就任式にお招きいただいたり、本会の「役員・支部長訪台団」の折にも昼食会を催していただくなどお世話になっている。
一方の張淑玲氏にも、やはり李登輝総統の2015年7月ご来日の折に東京や仙台ご訪問では下見や警備会議にも参加していただいてお世話になり、2016年7月の石垣島ご訪問でも謝長廷代表ともどもお世話になった。
ご参考までに、下記にお二人の簡単なプロフィールをご紹介したい。
・蔡明耀氏
1953年、台湾・新竹市生まれ。淡江大学東方語文学科卒業後、行政院僑務委員会に入省するも1980年に外交部入省。日本との縁が深く、台北駐日経済文化代表処の僑務部長や業務部長を歴任し、その後も外交部の日本事務会日本事務会執行長、亜東関係協会秘書長をつとめ、2013年9月には台北駐大阪経済文化弁事処長に就任。その後、2016年1月に2度目となる亜東関係協会秘書長に就任。
・張淑玲氏
1968年、台湾・台北市生まれ。淡江大学法学系卒業。僑務委員会委員長、外交部長、亜東関係協会会長の秘書官を歴任後、2001年に台北駐日経済文化代表処の業務部課長に就任。秘書組組長、文教組組長、政務部次長などを経て2014年に政務部部長に就任。2017年1月、亜東関係協会副秘書長に就任。
「亜東関係協会」が近く改名
【台湾国際放送:2017年5月2日】
台湾の対日本窓口機関、「亜東関係協会」が近く改名される。外交部の李大維・部長は4月、立法院で台湾の対日本窓口機関、「亜東関係協会」の名称を1ヶ月以内に「台湾日本関係協会」へ改めることを明らかにした。
亜東関係協会の蔡明耀・秘書長は2日、外交部の定例記者会見で、改名の手続きは概ね完了したことを明らかにした。しかし、改名セレモニーの日時は、まだ決定してはいないという。情報筋によると、「亜東関係協会」の改名セレモニーは、各方面への刺激を避けるため、その規模は、「日本台湾交流協会」が今年1月、それまでの「交流協会」から改名した際のセレモニーと同程度となるという。
日本の赤間二郎・総務副大臣は3月、日本の対台湾窓口機関、「日本台湾交流協会」が主催する日本観光PRイベントに出席するため、台湾を訪問した。1972年に中華民国と日本と国交を断って以来、日本の副大臣クラスの高官が公務で台湾を訪問するのは初めてで、大きな注目を集めた。
蔡明耀・秘書長は、改名の目的は、人々に同協会の事務内容、任務について理解してもらうことにあると指摘、台湾と日本の関係が今後さらに深まることを希望すると述べ、その為にさらに努力していくと強調した。
蔡明耀・秘書長は5月16日、外交部の主任秘書に就任し、亜東関係協会の張淑玲・副秘書長がその後を受け継ぐ。