本日午前11時、前日に無事終了した第27回・日本李登輝学校台湾研修団の安倍美香団長、鈴木武副団長、参加者の安倍京子さん、杉本拓朗・青年部顧問、早川友久・台北事務所長の5名が台南市の嘉南水利会を訪問し、本会が行なった「八田與一銅像修復・復元緊急募金」に寄せられた210万円を届けました。
出迎えていただいた楊明風会長からは次のような挨拶がありました。
「このような事件が起き、私たちも大変驚いたと同時に、なぜあんなことをしたのかという怒り心頭の気持ちは今も消えない。贈っていただいた募金は、銅像の修復のほか、防犯設備の整備などに使いたい。
銅像を現在の場所に設置してから30年以上、こんなことは起こらなかったし、誰も予想だにしていなかった。今回の事件は、台湾のほんの一部の狂信的な人間が起こしたこと。私たちが八田技師を尊敬し、日本と友好がより深まることを願う思いに変わりはない。」
また、頭部を切断された八田銅像については、奇美博物館と台南市政府文化局の協力により、すでに修復が終わっているとのことでした。修復された八田銅像の画像もご提供いただきましたが、八田技師夫妻の慰霊祭が行われる5月8日の前日に、銅像に魂を込めてお祓いをする儀式が行われるそうで、本会HPなどで公開するのはそれ以降にしてほしいと要望がありましたので、後日改めて掲載する予定です。
取り急ぎ、皆さまからお寄せいただいた募金を無事に嘉南水利会へお届け出来ましたことをご報告します。ご協力いただいた方々に改めて御礼申し上げます。
なお、銀行振込や郵便振替の処理の関係で、4月27日の締め切り日以後に事務局口座へ反映された追加分については、本会台北事務所を通じて嘉南水利会の銀行口座へお振り込みするなどの方法でお届けする予定です。この追加分の贈呈についても本会HPなどでご報告いたします。
また、募金者イニシャルなどの詳報は本会公式Facebookや本会公式Twitterなどでもお伝えしています。