李承龍と邱晉芛の2名によって破壊された台北市北投区の逸仙国小(小学校)校門前に置かれた狛犬(元は日本統治時代の北投神社に置かれていたものとされている)が、昨夜未明、模倣犯と思われる2人組の男によって再び傷つけられた。破損の程度は不明。
台湾紙・蘋果日報の報道などによると、5月31日午前1時ごろ、黒い車から下りた中年の男2人組が、こん棒のようなものを持って狛犬の石像を打ち付けているのを、通りがかった付近の住民が見つけて通報した。警察が駆けつけた際、すでに2人組は逃走した後だった。犯行時間は1分ほどだったとしている。防犯カメラに写った車両のナンバーから、警察ではすでに新北市に住む所有者を把握しており、署への同行を求めて事情を聞くという。
警察によると、防犯カメラの映像に映った容疑者は、何ら変装などしておらず、挑発もしくは模倣犯の類と見て調査を進めている。
5月28日に発生した狛犬損壊事件については、柯文哲・台北市長も「台湾社会は団結しよう、などというのは手遅れだ」と話すなど、台湾社会の対立がいっそう表面化している社会情勢が伺える。