台湾紙も大きく報じた(写真は自由時報の紙面)

中国で身柄を拘束されている台湾の人権活動家、李明哲氏の夫人や人権団体が14日午後、李登輝総統をご自宅に訪問し、支援を求めた。

李明哲氏の妻である李凈瑜氏は、台湾関懐中国人権聯盟の楊憲宏理事長らとともに李総統を訪問。楊理事長によると、面会は2時間以上におよび、李総統は「李明哲氏は台湾の国民だ。政府には責任がある。ただ『関心を寄せている』と言うばかりではいけない。中国はやっぱり『土匪』だ」などと述べた。

楊理事長らは、すでに米国政府の支援も取り付けていると報告したが、李総統は「米国に支援を求めるのもいい。しかし、台湾国民の救出を外国に委ねるというのもまた本末転倒だ。本来であれば、台湾政府がもっと積極的に救出に動くべきだ。最大の責任を負っているのは台湾政府だ」などと話した。

さらに、1994年に中国で発生した千島湖事件(杭州の千島湖で、遊覧船が強盗に襲われ、台湾からの観光客が殺害され放火された事件)に言及し、「中国はやっぱり土匪だ」などと批判したという。