6月28日、高雄市の君鴻国際ホテルにおいて、京浜港を運営する「横浜川崎国際港湾」と高雄港、台北港、基隆港などの国際港7港と国内港2港を統括管理運営する「台湾港務」が「港湾運営等に関する相互協力に向けた覚書」を締結しました。
横浜川崎国際港湾と台湾港務の双方がホームページで公表していますので、下記に紹介するとともに中央通信社の記事をご紹介します。
日本も台湾もともに海洋国家。また輸出入や物流の拠点となるのが港湾ですので、双方の港湾が相互協力することなくして発展もありません。心から祝意を表します。
しかし、これまで日台の港湾関係が提携したのは、一昨年4月の那覇港管理組合と台湾港務によるパートナーシップ港合意書の締結が初めてで、ようやく今回で4件目。まだまだ始まったばかりで、伸び代はおおきいようです。
1)2015年04月21日、那覇港管理組合と台湾港務がパートナーシップ港合意書を締結
2)2015年08月10日、熊本県八代港と台湾港務基隆支社が友好交流の覚書を締結
3)2015年08月17日、日本海事協会と台湾港務が協力覚書を締結
4)2017年06月28日、横浜川崎国際港湾と台湾港務が協力覚書を締結
◆台湾港務:臺灣港務公司與日本橫濱川崎國際港灣株式會社簽署合作備忘錄(MOU)[6月29日]
台湾と日本の港湾運営会社が覚書締結 相互協力で業務の発展目指す
【中央通信社:2017年6月29日】
台湾の主要港湾を運営する台湾港務(高雄市)は28日、高雄市内で、日本の京浜港を運営する横浜川崎国際港湾(神奈川県横浜市)と港湾運営などに関する相互協力に向けた覚書(MOU)を締結した。港湾運営を通じての相互理解や友好関係が一層深まることが期待される。
双方はMOU締結により、港湾開発や港湾管理・運用、物流パークの開発・強化などにおける研究協力や情報共有などの交流を通じて互いの業務経験をまとめ、貨物の所有者や貿易会社、貨物運送事業者などに提供することが可能になる。
台湾港務は、これは両社の協力の第一歩であるとし、今後は専門知識や技術、資源、経験を十分に生かした交流を進め、ともに港湾業務を発展させていくことで互恵関係構築を目指したいと意欲を示している。