外務省HPに掲載された台湾の3団体(抜粋)

6月29日、外務省は「平成29年度外務大臣表彰」を発表、台湾関係として「台湾歌壇」「日本奨学金留学生聯誼会」「台湾協会」の3団体が受賞しました。心からお祝い申し上げます。日本台湾交流協会台北事務所が伝えていますので下記にご紹介します。

外務省によれば、今年度表彰されるのは,187個人、45団体(うち国内在住受賞者は27個人,9団体。海外在住受賞者は160個人、36団体)だそうで、7月6日、飯倉公館において平成29年度外務大臣表彰式及びレセプションを行うそうで、表彰式出席者には、表彰状が授与されるほか、個人には副賞(正絹風呂敷)が贈られ、海外在住受賞者に対しては後日、在外公館を通じて表彰状及び副賞が贈られるとのことです。

ちなみに、昨年度(平成28年度、2016年度)は「台湾日語教育学会」と「台湾日本語文学会」の2団体が受賞していて、台湾からは初めての受賞でした。また昨年度は「日台スポーツ・文化推進協会」の松本彧彦(まつもと・あやひこ)理事長が個人賞を受賞していますが、これも台湾関連の個人賞受賞は初めてのことでした

このことからも、日本政府が明確に台湾を中国と区別していることが分かります。つまり、台湾を「中華人民共和国の領土の不可分の一部である」(日中共同声明)と位置付けておらず、中国が主張する「『一つの中国』原則」に縛られていないことを明瞭に読み取ることができます。その意味で、台湾関連の団体や個人が外務大臣表彰を受賞する意義は高いと言えるのではないでしょうか。

実は、この外務大臣表彰に先行する形で、日本台湾交流協会台北事務所は2014年(平成26年)から「長年にわたり日本文化の紹介や普及活動を行い、対日理解の増進に大きく貢献した団体に感謝状を贈呈」しています。趣旨は外務大臣表彰とほぼ同じです。

贈呈式は毎年12月に開催する天皇陛下御誕生日祝賀レセプションの席において行われ、2014年に初めて贈呈されたのが「台湾花壇」「華道池坊台湾支部」「台湾太鼓協会」の3団体でした。それを年代順に紹介しますと下記のようになります。来年度の外務大臣表彰は、この感謝状贈呈団体から受賞することも期待できそうです。

・2014年(平成26年)12月11日
 台湾歌壇、華道池坊台湾支部、台湾太鼓協会

・2015年(平成27年)12月15日
 台湾裏千家北投協会、茶道裏千家淡交会台北協会、台湾俳句会

・2016年(平成28年)12月13日
 台湾川柳会、中華民国剣道協会

◆外務省ホームページ:平成29年度外務大臣表彰[6月29日]


台湾における平成29年度外務大臣表彰の受賞について

【日本台湾交流協会台北事務所:2017年 6月 29日】

外務大臣表彰とは、我が国と諸外国との友好関係増進のため長年にわたり取り組まれた個人・団体に対し、その貢献を外務大臣より表彰するものです。

この度、以下の3団体が受賞されました。日本台湾交流協会としても日台関係発展のため、長年にわたって献身的なご尽力をしてこられた以下の団体のご貢献に衷心より敬意と感謝を表します。

●台湾歌壇
功績概要:芸術を通じた日本と台湾との文化交流の促進

同団体は1967年に設立され,台湾の日本語世代の会員を中心に100名以上の会員がおり,毎月日本語で短歌を詠む歌会を開催している。日本の伝統文芸である短歌を通じた日台の相互理解の促進に寄与するとともに,幅広い世代の日台草の根交流・友好親善に貢献している。

●日本奨学金留学生聯誼会
功績概要:日本と台湾との相互理解の促進

同団体は1989年に設立された,日本の奨学金を得て日本に留学した台湾人による同窓会である。機関誌の発行,日本留学フェアへの参加や新規留学生への訪日前説明会等の活動を行っている。2000名を超える元留学生は各界で日台交流の架け橋として活躍しており,対日理解促進に貢献している。

●台湾協会
功績概要:日本と台湾との相互理解の促進

同協会は、かつて台湾で物故した邦人の供養・慰霊事業や引揚者間の交流・互助活動を66年間にわたって継続的に実施している。また、在日台湾人留学生への支援、台湾関連書籍の収集・閲覧供与、日本文化の台湾への紹介等を通じ、日台相互理解・友好親善促進にも寄与している。