去る7月5日から6日にかけ、 九州北部の福岡県朝倉市から大分県日田市を中心に記録的な豪雨が襲ったことにより、これまで35人が亡くなり、 3週間を経いまも6人が行方不明のままで、600人以上が避難生活を送っていると伝えられています。
気象庁はこの豪雨を「平成29年7月九州北部豪雨」と命名し、 政府も「激甚災害」(災害復旧事業への国庫補助率が通常の7~ 8割程度から最大9割程度にまで引き上げられる) に指定すると発表しました。
この豪雨災害に対し、 台湾の蔡英文総統は7月7日のツイッターで「この度、 日本の九州北部で記録的な豪雨によリ、甚大な被害を受けたことを聞き及び、 誠に心を痛みます。また、被災地の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 日本は台湾にとって大切な隣国と友人です。被災地が一刻でも早く復興できるようお祈りしながら、 必要な時援助を行いたいと思います」と、心温まるお見舞いを日本語でツイートしています。
また7月26日には謝長廷・ 駐日台北経済文化代表事務所代表が日本台湾交流協会本部に谷崎泰明・理事長を訪問し、 台湾政府から福岡県と大分県へのお見舞い義捐金(200万円) の目録を手渡されました。
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、 1日も早い復旧を願いつつ、台湾からいち早く届けられた真心あふれる厚情に心から感謝の念を表します。下記に、 義捐金贈呈の場面を動画で見られるNHKニュースと、 日本台湾交流協会と台北駐日経済文化代表処の報道をお伝えします 。
◆日本台湾交流協会HP:台湾からの義捐金贈呈式( 平成29年7月九州北部豪雨)[7月26日]
◆台北駐日経済文化代表処HP:謝長廷・駐日代表が福岡・ 大分県への豪雨災害見舞金を寄贈[7月26日]
台湾が九州北部豪雨の被災地に見舞い金
【NHKニュース:2017年7月26日】
九州北部を襲った記録的な豪雨で大きな被害が出たことを受けて、 台湾の日本における窓口機関の代表が26日、 日本側の窓口機関を訪れて被災地への見舞い金を寄贈しました。
日本との窓口機関である台湾の駐日代表処の謝長廷代表は26日、 日本側の窓口機関に当たる日本台湾交流協会を訪れました。
謝代表は、 九州北部豪雨で被害が大きかった福岡県と大分県に対する見舞い金 として、それぞれ100万円を谷崎泰明理事長に手渡しました。
謝代表は「水害による被害に心を痛めています。 台湾と日本は災害が多く、被災地が一日も早く復興できるようお祈りします」とあいさつしました。
これに対し谷崎理事長は「温かいお気持ちを頂き、 心から感謝します。日本・台湾のすでにある大変すばらしい関係がさらに発展していくと確信しています」 と応じました。
今回の豪雨では、台湾の蔡英文総統も、 今月7日にみずからのツイッターで、日本語で「心よりお見舞いを申し上げます」とメッセージをつづっています。
台湾からは、 東日本大震災の際にもおよそ200億円の義援金が被災地に送られ るなど、日本で災害が起きるたびに見舞い金や義援金が寄せられています。