昨日(9月23日)、7月17日に亡くなられた「台湾歌壇」代表だった蔡焜燦先生を偲ぶ会が台湾・新北市内の輔仁大学理圖劇場にて執り行われた。
日本からは、明石元紹(あかし・もとつぐ)明石元二郎・台湾総督令孫や矢島誠司(やじま・せいじ)元産経新聞論説副委員長、吉村剛史(よしむら・たけし)産経新聞岡山支局長、坂口隆裕(さかぐち・たかひろ)蔡焜燦先生を慕ふ和歌の会代表なども駆けつけ、120人ほどの関係者が別れを惜しんだ。本会からは早川友久・台北事務所長が出席した。
本日の産経新聞が2面でその模様を報道しているので下記にご紹介したい。記事では、蔡先生が「おいちゃん」と呼んで信を置かれていた台湾高座会会長で李登輝民主協会常務理事もつとめる李雪峰氏が挨拶されたことなどに触れられている。
「老台北」「愛日家」蔡焜燦氏を偲ぶ会
【産経新聞:2017年9月24日】
「老台北」「愛日家」として知られ7月17日に死去した蔡焜燦(さい・こんさん)氏を「偲ぶ会」が23日、台北郊外の新北市で開かれ、日台の関係者約120人が蔡氏との別れを惜しんだ。
「偲ぶ会」は蔡氏が2008年から代表を務めた短歌同好会「台湾歌壇」が主催し、蔡氏の遺族も出席。蔡英文総統が民主進歩党の主席名義で花を寄せた。
台湾歌壇の北島徹事務局長は「蔡焜燦氏ほど人との出会いを大切にする方はいなかった」と人柄を振り返った。政治団体「台湾独立建国連盟」の陳南天主席は「蔡氏は日本人としても台湾人としても誇りを持っていた」と弔辞を述べた。
会合では、蔡氏が戦前の愛国歌を歌う映像や蔡氏が「自分が死んだら歌ってほしい」と言い残したという「島原の子守唄」が流された。参列者はスクリーンに映し出された蔡氏の遺影に献花をし、「仰げば尊し」を斉唱して故人をしのんだ。