2015年12月5日、本会と台日文化経済協会が姉妹締結した際の一葉。左が黄天麟・台日文化経済協会会長、右が小田村四郎会長(当時)の代理として署名した梅原克彦・本会常務理事(台北市内の国賓大飯店にて)

本会は2006年から、これまで5000本を超える河津桜の苗木を台湾に寄贈し、たいへん喜ばれています。

本会と2015年12月4日に姉妹団体を締結した台日文化経済協会(黄天麟会長)には、2013年12月から寄贈しています。このときお贈りした河津桜100本は、仮植え期間の1年を経て桃園市内や台北市内に本植えされ、すくすく育っているそうです。

ただ、今年の総会で報告しましたように、2016年3月にお贈りした河津桜200本は桃園市内の仮植え所が猛暑に対応できずすべて枯らしてしまったそうです。皆さまの御志が無になってしまい本当に残念です。

台日文化経済協会では仮植え所の管理不備に原因があったとし、二度と失敗しないよう、今年は桜の繁殖を得意としている台中市内の仮植え所に変更したそうで、改めて本会に桜寄贈の依頼状が届いています。今回は、桜をお贈りいただけたのならすべて台中市政府に寄贈する旨も記されていました。

すでに本会の渡辺利夫会長が応諾したことを受け、昨日(10月31日)、台日文化経済協会の黄天麟・会長と呂昌平・秘書長らは台中市政府に林佳龍市長を訪ね、河津桜の苗木を寄贈する協力覚書を交わしたそうです。並々ならぬ決意のほどがうかがわれます。台中市政府の「市政新聞」と台湾国際放送が報じていますので、併せて下記にご紹介します。

つきましては、本会は2018年2月までを目途に、河津桜の苗木200本を台日文化経済協会にお贈りする予定です。近々「桜募金ご協力のお願い」を案内させていただきますので、趣旨ご理解のうえご協力のほどお願いします。


台日文化経済協会、台中市に桜の苗寄贈

【台湾国際放送:2017年10月31日】

中華民国台湾と日本の協力関係の推進を目指す民間団体、「台日文化経済協会」の黄天麟・会長は31日、中部・台中市政府を訪れ、日本の河津桜の苗木を3年間で600本寄贈する協力覚書を交わした。600本の苗木は「台日文化経済協会」と「日本李登輝友の会」から寄贈されるという。

覚書の調印式は31日、台中市政府で行われ、台中市の林佳龍・市長と「台日文化経済協会」の黄・会長が署名した。林・台中市長は、桜の寄贈に感謝すると共に、台中市の市の花は山桜で、河津桜が植樹されることで、台中市の桜の品種はよりバラエティーに富むようになり、台中市は文字通り「台湾の花の都」になると喜んだ。

林・市長はそして、「この3年間、台湾と日本は温泉や自転車などを通じて友好関係を深めてきたが、今回の桜の寄贈を通じて関係はより緊密となる。より多くの日本の観光客が台中を訪れるだろう」と期待した。

なお、来年、台中市では「台湾日本観光サミット」が初めて開催され、9月に行われる台中世界花博に合わせた各種のイベントが行われる。林・市長はより多くの日本の観光客が台中を訪れ、花博を参観することに期待した。