去る12月5日、日本の交通広告大手、エヌケービー(NKB、東京都)、飲食店検索サイトを運営するぐるなび(同)と台湾最大のマルチメディア事業会社、Omni Adsグループ(合和集団)が業務提携したことを本誌で報じた際、広告代理店同士の提携は日台初のことではないかとお伝えしましたが、ここに紹介するゴルフ場同士の姉妹提携も珍しいことです。
ゴルフ場同士で姉妹提携したのは、兵庫県の関西学院が経営母体のゴルフ場「千刈(せんがり)カンツリー倶楽部」と高雄市の「高雄ゴルフクラブ(高雄高爾夫倶樂部)」で、12月2日のことです。
実は、千刈カンツリー倶楽部は2016年11月14日、台湾の名門ゴルフクラブ「台湾ゴルフクラブ(台湾高爾夫倶樂部:旧淡水ゴルフ)と提携しており、この提携が日台初のゴルフクラブ同士の提携のようです。
ちなみに、千刈カンツリー倶楽部は1962年に関西学院千刈カンツリー倶楽部が設立され、3年後の1965年に18ホールを整えてオープン。台湾ゴルフクラブは1919年に6ホールのコースとして誕生し、1929年に18ホールとなっているそうです。また、高雄ゴルフクラブは1961年に9ホールのコースとしてオープンし、その後に18ホールとなっているそうです。
近年、このような分野まで提携が及んでいる交流の深化には驚かされるばかりですが、それだけ日本と台湾の信頼関係が厚みを増しているという証ではないでしょうか。心からお祝い申し上げ、下記に中央通信社の記事をご紹介します。
高雄と兵庫のゴルフ場が提携 観光発展への寄与に期待
【中央通信社:2017年12月4日】
南部・高雄市の高雄ゴルフクラブは2日、兵庫県の千刈カンツリー倶楽部と提携した。高雄GCCが海外のゴルフ場と姉妹提携するのは初めて。高雄GCCで行われた調印式に出席した陳明沢高雄市議は、提携によって間接的に高雄の観光発展を押し上げられればと期待を寄せた。
高雄GCCは景勝地、澄清湖風景区のそばに位置する開場56年の老舗ゴルフ場。千刈CCは関西学院を経営母体とし、今年で開場52年を迎えた。昨年11月には北部・新北市の台湾ゴルフカントリークラブとも提携した。
千刈CCの向井考史理事長は、台湾の2カ所のゴルフ場と提携できるのは光栄だと語った。