1930年代、台湾の人々は新天地を求め、もっとも近い本土である石垣島や西表島などに移民として渡り、パイナップルの栽培と缶詰め製造の技術、また農業を手伝ってくれる水牛を持ちこみました。

しかし、戦時中に台湾へ戻らざるを得ず、戦後は台湾と中国の政治問題により居場所を失います。

人々は再び石垣などに戻ってきたものの、すでにアメリカの統治下にあり、国籍をもたない移民として生きることを余儀なくされ、絶えず不安に晒されるなど苦労の連続でした。

その子供たちもまた、台湾移民2世としてアイデンティティの問題に直面するなどの歴史を背負っています。

映画の主人公は米寿の玉木玉代さん。玉代おばあの“最後の里帰り”を通じ、時代に翻弄された玉木家の歴史=移民の歴史が紐解かれてゆきます。

2016年8月、石垣を訪問された李登輝総統は、琉球華僑総会八重山分会の方々や黄胤毓監督とこの映画のダイジェスト版を涙を流しながらご覧になり「石垣島の例は日台が協力関係を築く上でのモデルケース」と述べています。台湾関係者必見です。

【販売元:マクザム 発売:2018年3月23日予定 定価:4,320円(税込)】

*監督・プロデューサー:黄胤毓 出演:玉木玉代、玉木秋雄、登野城美奈子、玉木美枝子 他
*本編123分+特典映像 製作年:2016年(台湾・日本) 日本語字幕


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