台湾の教育処(文部科学省に相当)の統計によれば、台湾の2017年度の高校生総数は74万5,460人(男子:40万490人、女子:34万4,970人)、高校数は511校(国立:142校、直轄私立:123校、県私立:33校、私立:213校)となっている。
また、下記に紹介する台北駐日経済文化代表処の「台湾週報」が伝えるところによれば、教育処は2017年度に国際教育旅行(修学旅行に相当)で日本を訪問した高校数は248校、人数は9,123人で、「台湾を訪問した日本の高校数は317校、人数はこれまでで最高の3万7,501人だった」と発表したという。
日本ではまだ2017年度の統計は発表されておらず、最新の統計が今年1月26日に発表された公益財団法人全国修学旅行研究協会による2016年度「全国公私立高等学校海外(国内)修学旅行・海外研修実施状況調査報告」(2017年5月1日現在調査)。この調査報告は本誌でも報じたように、高校生の海外修学旅行先で台湾へは初めて4万人を突破して4万1,878人(262校)となり、2011年度からトップだったアメリカへの3万6,661人(254校)をおさえ断トツの1位となっている。
ちなみに、台湾の教育処の統計では2016年度の訪台高校生は3万6,192人(322校)で、この全国修学旅行研究協会の統計4万1,878人(262校)とかなり食い違っている。
その原因がどこにあるのかはよく分からない。また、台湾の教育処統計は台湾と日本に限定した統計で、台湾の高校生が日本以外にどこへ行っているのかなどは分からないものの、日台の統計で判明していることは、日本から台湾へ、台湾から日本へがいずれも第1位ということだ。「台湾週報」が指摘しているように「お互いに対するさらなる理解を促し、台日間の友好を確立する基礎にもなっている」ことに疑いをはさむ余地はない。
台日の高校生、2017年に約4万6,600人が国際教育旅行で相互訪問
【台湾週報:2018年4月25日】
教育部の統計によると、2017年度に日本を訪問した台湾の高校数は248校、人数は9,123人で、台湾を訪問した日本の高校数は317校、人数はこれまでで最高の3万7,501人だった。台日間では合計565校、4万6,624人が相互訪問し、前年度に比べ実施校数は17校減少したが、参加人数は559人増加した。
台湾の国際教育旅行は教育部推進の下、日本訪問を中心に2003年度から実施されており、台日の高校の国際教育旅行は主に、学校訪問、授業体験、クラブ活動、球技などの試合、パフォーマンス、ホームステイといった交流・体験活動などが盛り込まれている。日本を訪問した台湾の高校数および人数は、2011年の東日本大震災の年以外は、ほぼ毎年増加傾向にある。台日の高校生による訪問交流は、年を追うごとに活発になってきており、お互いに対するさらなる理解を促し、台日間の友好を確立する基礎にもなっている。
2017年度に訪日国際教育旅行を実施した台湾の高校の市県別トップ5は、新北市、台中市、台北市、高雄市、台南市だった。一方、同年度に訪台国際教育旅行を実施した日本の高校の都道府県別トップ5は、大阪府、東京都、長野県、広島県、静岡県だった。