台湾の蔡英文総統は、今年の5月で総統就任2年目を迎えました。就任式では、経済構造の転換、年金改革や長期介護システムなど社会のセーフティーネット強化、社会の公平と正義の実現、地域の平和的安定と発展、両岸関係への適切な対処と外交およびグローバルな課題への貢献などの目標を掲げ、台湾の人々の期待を一身に背負って発足した感がありました。
しかし、就任1年目ころから支持率が下がり始め、30%前後となりました。昨年9月に林全氏に替わって、頼清徳・台南市長を行政院長に選任したときには50%近くになりましたが、最近はまた30%前後になっています。
ただし、蔡総統が今年1月に「失業率は17年ぶりの低さ」「株価は28年ぶりの高さ」「給与は2.86%上昇」と自らツイートしたように、台湾経済は比較的好調で、3月失業率はさらに下って3.66%とこの18年間の最低水準を示し、景気は緩やかに回復しています。
果たして蔡英文政権は順調なのでしょうか。今回のセミナーでは、本会理事でもある多田恵氏を講師に招き、日本にとって生命線とも言うべき台湾の現状について、蔡英文政権の執政状況を通してお話しいただきます。
セミナー終了後は、講師を囲んで懇親会を開きます。ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。
記
◆日 時:平成30年(2018年)5月26日(土) 午後2時30分〜4時30分(2時開場)
◆会 場:文京区民センター 3-C会議室
東京都文京区本郷 4-15-14 TEL:03-3814-6731
【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩3分
JR総武中央線 水道橋駅 徒歩10分
◆演 題:蔡英文政権は順調なのか─その内政と外交
◆講 師:多田恵氏(亜細亜大学非常勤講師、本会理事)
[ただ・けい] 昭和47年(1972年)、東京都生まれ。王育徳氏の著書に感銘を受け東京大学文学部言語学研究室に進み、同大大学院博士課程単位取得退学。現在、亜細亜大学などの講師を務めるとともに、台湾語の普及に取り組む日本で屈指の台湾語研究者。国際台湾語検定日本会場責任者。翻訳に李壬癸著「台湾オーストロネシア諸語の分布と民族移動」(下村作次郎編『原住民文化・文学言説集II』所収)など。在日台湾同郷会理事、台湾独立建国聯盟日本本部中央委員、本会理事。
◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
*当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:こちらのお申込フォームをご利用になるか、「お名前、ふりがな、メールアドレス(お持ちの方)、性別、ご住所、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会へのご出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込み下さい。 *5月24日(木) 締切
◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて[参加費=3,000円 学生:2,000円]