本会は6月18日、機関誌『日台共栄』6月号を会員の皆さまに発送しました。
今号では、上に掲げた平成国際大学教授の浅野和生・本会常務理事が「台湾をめぐる米中の鬩(せめ)ぎ合いと日本」と題して巻頭言を執筆。
また、李登輝元総統が4月28日に喜楽島聯盟の記者会見の臨んだとき「国号を台湾に変え、新憲法を制定することで台湾の国家正常化を進めるべき」と力説されましたが、公の場で、これほど
はっきりと国名変更に言及するのは珍しいことです。そこで、その全発言を紹介しています。
さらに、本年1月12日に岩波書店から発売された『広辞苑』(第7版)では、発売前から第6版の台湾関係記述をめぐって、台北駐日経済文化代表処や全日本台湾連合会などから訂正要望が届けられていることがニュースとして取り上げられ、発売後も台湾に関する記述をめぐっては多くの識者から批判を受けていました。
本会会長の渡辺利夫・拓殖大学学事顧問や浅野和生・平成国際大学教授が新聞で批判論考を掲載しましたので、「広辞苑誤記問題」として小特集を組み、渡辺会長と浅野常務理事の論考を再録。
本会もまた発売日に、第7版の台湾に関する記述は誤記だとして岩波書店に訂正を要望し、岩波書店からも回答がありましたので、そのやり取りを掲載しました。これを読んでいただければ、広辞苑の台湾記述が誤りであることをご理解いただけるのではないかと思います。
今年10月20日に開催が予定されている「台湾高座会留日75周年周年歓迎大会」については、主催する歓迎大会実行委員会委員長で高座日台交流の会会長の石川公弘・本会副会長に、台湾少年工顕彰碑建立などその概要について寄稿していただきました。
そのほかにも盛りだくさんの内容です。下記に6月号の目次を紹介します。☆印はHPで閲覧できます。
◆機関誌「日台共栄」6月号(第41号) 目次(☆=ホームページ掲載)
【巻頭言】台湾をめぐる米中の鬩ぎ合いと日本●浅野和生
☆台湾と私(41) あ・ぽい台湾●安倍美香
☆台湾の国家正常化を進めよう!●李 登輝
李登輝元総統が沖縄をご訪問!●本誌編集部
特集・広辞苑誤記問題
☆広辞苑の台湾記述は誤りである●渡辺利夫
「日中共同声明」解説に誤り●浅野和生
本会の誤記訂正要望と岩波からの回答●本誌編集部
弔辞─小田村四郎・名誉会長「告別の儀」●李 登輝
☆十月に台湾高座会留日七五周年歓迎大会を開催●石川公弘
報告・第16回総会─新理事に阿久津光志氏ら四名を承認●本誌編集部
☆先生方の魂の限りの講義に感銘─第29回日本李登輝学校台湾研修団●関口幹久
台日文化経済協会に桜苗木二百本を寄贈●柚原正敬
今年も奥多摩で台湾出身戦歿者慰霊祭●本誌編集部
銚子電鉄と蘇澳線の姉妹鉄道締結●嶋田敦子
支部だより●岡山・新潟・神奈川
事務局だより●花蓮地震義捐金を代表処へ
編集後記
日台共栄写真館 平成30年1月27日 斎藤毅氏を講師に校友会が台湾懇話会