去る11月10日、ご案内のとおり本会の秋田県支部が本会28番目の支部として設立されました。
設立総会には、川村純彦・副会長、梅原克彦・常務理事、柚原正敬・事務局長も駆けつけ、李登輝総統と渡辺利夫会長のお祝いのメッセージが披露され、支部役員や規約などが滞りなく承認されました。
支部役員および顧問に就任された方々は下記のとおりです。いずれの方も秋田の実業界などで活躍されている方や秋田に深いご縁のある方々です。下記に、李登輝総統から秋田ご訪問のときの思い出をつづられた感慨深いお祝いのメッセージをご紹介します。
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支 部 長 佐藤 典子(日本李登輝友の会理事・のりこ皮ふ科院長)
副支部長 松村 譲裕(株式会社ユーランドホテル八橋代表取締役社長)
宮原 竜也(株式会社 宮原組代表取締役)
幹 事 小野 立(前能代市議会議員)
堺 秀樹(秋田県貿易促進協会事務担当)
佐藤 一成(由利組合総合病院院長)
舛谷 政雄(株式会社ツバサ広業代表取締役会長)
事務局長 堺 秀樹(秋田県貿易促進協会事務担当)
監 査 梅原 克彦(前国際教養大学教授、元仙台市長、台湾・中信金融管理学院教授)
土門 礼子(団体役員)
なお、顧問には下記のお二人が就任されました。
顧 問 佐藤 京子(株式会社妙乃湯代表取締役会長)
那波 三郎右衛門 (那波三郎右衛門事務所代表)
・秋田県支部事務局連絡先
〒010-0905 秋田県秋田市保戸野中町2−10 堺様方
TEL:090-7078-7243 FAX:018-823-0730
E-mail:life@ritouki-akita.net
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日本李登輝友の会・秋田県支部設立に寄せて
本日、日本李登輝友の会・秋田県支部が設立されるにあたり、大きな喜びとともにお祝いの言葉をお贈りします。
支部長に就任される佐藤典子先生をはじめ、発起人の皆さま、会場にお集まりのご来賓の皆さま、改めましてこんにちは!
「秋田県」と聞いて思い出すことが2つあります。ひとつは、何よりも2007年に訪れた「奥の細道」の旅のこと。そしてもう1つが、私の日本の親友である中嶋嶺雄先生が、その開学と教育に心血を注いだ国際教養大学のことです。
2007年6月、私は家内や孫娘と共に日本を訪れました。積年の願いであった芭蕉の「奥の細道」を辿ってみたい、という希望がやっと叶ったのです。
この旅では、中嶋嶺雄先生が全体のアレンジをしてくださり、東北の玄関口たる仙台では、ときの市長で、秋田県支部の発起人のおひとりでもある梅原克彦先生にも大変お世話になりました。
また、台湾でもほとんど見かけなくなった砂利敷の山道を通って「都わすれ」に投宿し、やはり発起人のおひとりである女将の佐藤京子さんにお世話になったことも良い思い出です。
このとき散策した「奥の細道」の旅は、とりあえず前半までということで、秋田県の象潟を終点としました。
芭蕉が「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠んだ蚶満寺で、霧雨にけぶる美しい秋田の風景を堪能したことは、家内とともに生涯忘れ得ぬ思い出となっております 。
また、秋田県と台湾の未来のつながりに思いを馳せるならば、国際教養大学の存在を抜きにして語れません。
私も「奥の細道」の旅の途中に大学を訪問し、生け花の授業を見学したり、講演したりしましたが、中嶋先生が「国際社会で活躍できる人材を育てたい」との思いで注いだ情熱は、今や日本のみならず世界からも注目される大学となって結実しました。
台湾からの留学生も多く、また国際教養大学から台湾へ留学に来る学生も多いと聞いており、国際教養大学が担う役割は決して小さくありません。
本日設立される秋田県支部と国際教養大学が連携し、これからの日台関係に、大いに貢献して下さるものと期待しております。
最後になりますが、かくも私、李登輝と秋田県のご縁は深く多彩なものです。
どうか秋田県支部の活動が東北地方における日台交流をリードし、次世代のより良い日台関係の構築に邁進して下さることを祈念して設立のお祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。
2018年11月10日
台湾元総統 李 登輝