12月11日、日本台湾交流協会台北事務所(沼田幹夫代表)が主催する天皇誕生日祝賀レセプション(正式名称:天皇陛下御誕生日祝賀レセプション)が台北市内の国賓大飯店で開催され、頼清徳・行政院長が初めて出席し、蔡英文総統からも初めて祝電が寄せられたという。NNA ASIAの記事を下記に紹介したい。
本会にも招待状が届き、例年どおり、台湾独立建国聯盟主席だった故黄昭堂先生に倣い「祝 天長節」のお花を2基お贈りした。
ちなみに、台湾で日本のナショナルデーとされている天皇誕生日をお祝いするレセプションが再開されたのは2003年12月12日のことで、当時の内田勝久・日本台湾交流協会台北事務所代表(2002年2月〜2005年5月)の英断による。
また天皇誕生日祝賀レセプションは、総領事館に総統する高雄の日本台湾交流協会高雄事務所(中郡錦藏所長)でも開催されている。
天皇誕生日の祝賀会、頼院長「日台関係は盤石」
【NNA ASIA:2018年12月12日】
日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会は11日、台北の「アンバサダーホテル(国賓大飯店)」で天皇誕生日祝賀レセプションを開催した。頼清徳・行政院長(首相)が来賓としてスピーチしたほか、蔡英文総統も祝電を寄せた。
頼行政院長は、2016年の熊本地震や17年の花蓮地震、今年の西日本豪雨など自然災害が発生するたび、日台の両首脳が互いに関心を寄せてきたことを「まさかの時の友は真の友」と表現。日台の友好関係が盤石であることを強調した上、今後も「外交、貿易、スポーツ、文化、社会などの分野でいっそう連携を深めていきたい」と述べた。また、「日台関係が決してその他の要素に影響されてはならない」とも訴えた。
蔡総統は祝電で「日台双方が引き続き関係を深化させ、両国民の福祉を向上させ、地域の平和と安定を維持することを望む」と述べた。日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表は11月24日の住民投票で5県の日本産食品に対する輸入規制の継続を決めたことについて、「大変残念」と述べた上で、「それでも私どもは台湾の真の友人として、引き続き協力していく」と強調した。
会場には公邸料理人がその場で握る握り寿司のほか、17年に輸入再開となった日本産牛肉も提供された。このほか、日本企業6社と6自治体がブースを設け、日本の食や産品、地方の魅力をPRした。