昭和18年(1943年)5月から翌年5月までの1年の間に、労働力不足を補うため、8400人余の台湾の少年たちが難関の選抜試験を勝ち抜き、海軍軍属として日本本土に渡ってきました。平均年齢14、5歳の彼らは「台湾少年工」と呼ばれ、神奈川県高座郡にあった高座海軍工廠を母廠に全国の航空機工場へ派遣され、「雷電」や「零戦」など海軍機の生産と整備に従事しました。その高い技術と仕事への忠誠心は各地で称賛されました。
平成4年(1992年)5月、大和市役所を訪問した台湾高座会の方々をたまたま応接されたのは当時、同市議会議長だった石川公弘(いしかわ・きみひろ)氏。この偶然の出会いが翌年6月9日に開催の「台湾高座会留日50周年歓迎大会」として実現し、台湾から実に1400名もの台湾少年工が来日しました。石川氏はこのときから昨年10月の75周年歓迎大会まで実行委員長として臨み、台湾高座会との交流の中心人物であり生き証人となります。
今回のセミナーでは、台湾少年工の歴史的意義とともに、25年に及ぶ交流の足跡や今春の出版を予定している『台湾少年工75周年記念誌』についてお話しいただきます。
セミナー終了後は、講師を囲んで懇親会を開きます。ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。
記
◆日 時:平成31年(2019年)1月19日(土) 午後2時30分〜4時30分(2時開場)
◆会 場:文京区民センター 3階 3-D会議室(東京都文京区本郷 4-15-14 TEL:03-3814-6731)
【交通】 都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 A2出口 徒歩2分
東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 4b出口 徒歩5分
JR総武線 水道橋駅 東口 徒歩10分
◆演 題:台湾高座会との交流と『台湾少年工75周年記念誌』
◆講 師:石川公弘氏(高座日台交流の会会長)
[いしかわ・きみひろ] 昭和9年(1934年)5月、神奈川県生まれ。同18年、海軍工廠寄宿舎舎監に転じた父と大和へ。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。東京経済大学講師、日本ビジネスペンスクール取締役を兼務しながら大和市議会議員を28年務める。市議会議長時代に元台湾少年工と再会、台湾高座会留日50周年、60周年、70周年、75周年の歓迎大会実行委員長。主な著書に『二つの祖国を生きた台湾少年工』など。共著に『台湾少年工と第二の故郷』。日台稲門会顧問、日本李登輝友の会副会長。
◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
*当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:こちらのお申込フォームをご利用いただくか、「お名前、ふりがな、メールアドレス、性別、ご住所、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会へのご出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込みください。
*1月18日(金) 締切
◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて [参加費=3,000円 学生:2,000円]
◆主 催:日本李登輝友の会