台湾は2月5日の春節(旧正月)を盛大に祝う。今年は2日から10日まで9日間の大型連休となっている。この間、蔡英文総統は忙しい。5日から8日まで、台湾を縦断するように、台北市の覚修宮から南は屏東県枋山郷の徳隆宮まで各地の廟を参拝しつつ新年の挨拶に出掛ける「春節參香」を行うそうだ。
フェイスブックなどを通じて春節談話を発表した3日は、新年挨拶のため1月31日に2ヵ月ぶりに退院された李登輝元総統をご自宅に訪ねている。中央通信社の記事を下記にご紹介したい。
退院された李元総統の姿が公開されるのは初めてで、厚手のガウンを羽織って椅子に座る李元総統は曾文恵夫人の手を握られ、その後に、蔡英文総統が佇んでいる。写真を見る限り李元総統の顔色はよく、本復されたように見受けられる。
蔡総統、退院した李登輝元総統を訪問 健康願う
【中央通信社:2019年2月4日】
蔡英文総統は3日午後、先月末に退院した李登輝元総統の自宅を訪ね、旧暦新年のあいさつをした。総統府が4日、蔡総統と李氏、曽文恵夫人の3人が一緒に写った記念写真を公開した。退院後の李氏の姿が公にされるのは初めて。
総統府によると、蔡総統は李氏と夫人の元気な様子に喜びを示し、2人が健康で平穏な一年を過ごせるよう祝福の言葉を送ったという。
李氏は昨年11月29日、台北市内の自宅で転倒した際に額を床に打ち付けて右目上部を負傷するなどし、救急車で市内の病院に搬送された。脳にわずかな出血が見つかり、当初は集中治療室(ICU)に入院していたが、後に一般病棟に移り、歩行や嚥下などのリハビリに励んでいた。2カ月余りの入院生活を終え、先月31日に退院した。