李登輝氏が総統だった1999年9月21日に起きた台湾の大地震では、震源地の南投県と隣接する台中県を中心に大きな被害が出、約2,400人が犠牲となりました。

台中市内にある台中日本人学校(台中市日僑学校)も校舎が壊れ、授業を続けられないほどの大きな被害を受けました。

移転を余儀なくされ、学校のホームページで校長の栗田友季子先生が「日本人会の皆さまのご尽力と、李登輝元総統閣下の日本人学校に対する御心遣いを賜り、多くの台湾の方々のご支援をいただいて、悠久の地ここ秀山里に新しい校舎が建てられました」と述べているように、李総統の配慮により新しい土地に無事移転し校舎を再建することができました。

去る9月21日、台中日本人学校では「921大地震20周年感恩会」を開催、日本台湾交流協会台北事務所の松原一樹・広報文化部長なども参列する中「同感恩会では、生徒の皆さんから李登輝元総統への感謝のメッセージが贈呈」されたそうです。日本台湾交流協会台北事務所の報道で感謝メッセージの動画も掲載していますので、下記にご紹介します。

ちなみに、2002年9月20日に震災3周年集会を開催したおりには李登輝元総統も臨席されています。また校門に入る右手に「台中市日僑学校」というプレートが掲げてありますが、これは李登輝元総統がご揮毫されました。学校の玄関を入りますと、その右側に額に入れた真筆が掲げられています。

当初は「台中縣日僑學校」という校名だったのですが、2010年 12月に台中県と台中市が合併し、行政院直轄市の台中市と名称が変わったことに伴い、学校名も「台中縣日僑學校」から「台中市日僑學校」に変わっています。

学校には、李登輝元総統が揮毫された「台中縣日僑學校」という扁額もあり、真筆は大切に保存されています。

◆台中市日本人学校


台中日本人学校:921大地震20周年感恩会

【日本台湾交流協会台北事務所:2019年9月25日】

9月21日,台中日本人学校において,「921大地震20周年感恩会」が開催され,松原一樹・日本台湾交流協会広報文化部長,劉文惠・教育部資訊及科技教育司副司長,張森茂・エンジェル幼稚園理事長等が出席しました。

20年前の台中大地震では,台中日本人学校も校舎が損壊し,授業ができない状況になりましたが,李登輝元総統をはじめとする多くの台湾の皆さまが手を差し伸べてくださり,授業を継続することができ,校舎を再建することもできました。李登輝元総統をはじめとする台湾の皆さまに対し,心から感謝申し上げます。

同感恩会では,生徒の皆さんから李登輝元総統への感謝のメッセージが贈呈されましたので,動画でご覧下さい。

◆動画はこちら