折しも今年は、李登輝元総統が総統を退任されてから20年という節目の年。産経新聞論説委員で元台北支局長の河崎眞澄記者により、2019年4月3日から2020年2月2日まで産経新聞に連載の「李登輝秘録」が単行本となり、李元総統も「日本の新聞記者が冷徹な目で、台湾がたどった民主化への苦難の道を、ここまで明確に綴った記事は例がない」と推薦の辞を寄せている。
連載第1回で、ほとんど表舞台に出ることはなかった “李登輝の密使”と言われた国策顧問の曽永賢氏を登場させ、1995年7月初め、曽永賢氏へ中国共産党幹部から極秘電話がかかってきたという「秘話」を紹介しているように、本書には「台湾民主化の父」李登輝に関するたくさんの秘話とともに、台湾が民主化に成功した軌跡も解き明かしている。「幻の講演原稿『日本人の精神』」全文と「李登輝と家族の年譜」も付き、台湾関係者のみならず日本人必読の一書。
【産経新聞出版 発行:2020年7月 定価:1,870円(税込) 四六判・上製・320頁】
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