香川高等専門学校は高松工業高等専門学校と詫間電波工業高等専門学校が統合して2009年10月1日に開校した香川県の国立高等専門学校(安蘇芳雄校長)です。全国高等専門学校ロボットコンテストの全国大会で優勝6回、準優勝3回、全国高等専門学校プログラミングコンテストでも文部科学大臣賞と最優秀賞を受賞している本科7学科、専攻科2専攻を有する高等専門学校です。
3月25日、台湾の国立成功大学(蘇慧貞学長)とAI(人工知能)に関する人材育成で協力するため、オンラインによるMOU(覚書)締結式を行ったそうです。
香川高専のホームページによりますと、5年間の学習で大学とほぼ同程度の実力を身に付け、さらに本科卒業後は専攻科(2年)に進むことで大学卒業と同じ学士の学位を取得することができるそうですので、台湾でも折紙付きの成功大学とのAI人材育成に大いに期待できそうです。
これまでのような大学間の学術交流ではなく、AI分野の人材育成で協力するという新しい日台関係を心からお祝いし、「台湾週報」の記事を下記にご紹介します。
成功大学、香川高等専門学校とAI人材育成で協力
【台湾週報:2021年3月26日】
国立成功大学(台湾南部・台南市)と日本の香川高等専門学校は25日、AI(人工知能)に関する人材育成で協力するため、オンラインによるMOU(覚書)締結式を行った。
MOUの内容は、学生の交換留学計画、研究者の相互訪問計画、合同カリキュラムや合同実験室の開設、共同研究や技術開発計画、その他の産学連携計画などが含まれている。そのうち合同カリキュラムと共同研究計画についてはすでに準備が進められており、今年8月から教学を開始する。
香川高等専門学校はロボット教育で知られ、1989年以降、毎年のように全国高等専門学校ロボットコンテストに出場。これまでに優勝6回、準優勝3回の成績を上げ、2007年には「ものづくり日本大賞」の内閣総理大臣賞を受賞している。